...この胸三寸でちゃんと知っとるんだ...
有島武郎 「或る女」
...Pは戸棚の一つをあけて、厚さ五寸、直径二尺くらいのまるくて平べったいチーズを出した...
石川欣一 「比島投降記」
...酒をすすめたので此の親仁は大変に元気よく一寸もなげく様子がない...
井原西鶴 宮本百合子訳 「元禄時代小説第一巻「本朝二十不孝」ぬきほ(言文一致訳)」
...毘沙門の御丈(みたけ)三尺五六寸...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...別に一輪挿を弄(ひね)くる程の風流気(ふうりゆうぎ)も無い事に気が注(つ)いて一寸顎をしやくつて前にゐる芸妓(げいこ)を見た...
薄田泣菫 「茶話」
...「寸鐵」といふ題で...
太宰治 「ラロシフコー」
...ランジェは一寸考えこんでいたが...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「ふみたば」
...寸分たがわずあれにそっくりだ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...つまり、その大望というのは以前にいった通り、豊臣太閤伝来、徳川非常の軍用金、長さ一尺一寸、厚さ七寸、幅九寸八分、目方四十一貫ありと伝えられる、竹流し分銅(ふんどう)の黄金が、いま現に存在するか否かを確めた上、その一箇を手に入れてみたいということ...
中里介山 「大菩薩峠」
...長さ二寸位の桃色の小さい魚が沢山はいってきた...
中谷宇吉郎 「大謀網」
...それから神楽坂(かぐらざか)の毘沙門(びしゃもん)の縁日(えんにち)で八寸ばかりの鯉(こい)を針で引っかけて...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...家の婆さんの寸白は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ところで主人の容態は?」「幸ひ大したことは御座いません」「一寸逢つて行き度いが」「どうぞ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一寸と無気になつて...
牧野信一 「毒気」
...手紙の終りに一寸書いた隣りの細君の笑話というのはこうです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...『文芸』だけはすこしおくれ(自分が一寸よみたくて)みんなお送りしたのでしたが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...一寸想像しにくい...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...「あの三寸男が」だの「ちんちくりんのボロ布(ぎ)れが」のと...
吉川英治 「新・水滸伝」
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