...桓武天皇は、自らの寵姫である大夫藤原定良の子、淳和天皇を即位させた...
...松殿の寵姫と共に...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...そして勢威並びなき総督ペレニウスの襲撃計画をひそかに樹立いたしましたが、ペレニウスの侍妾(じしょう)アギナという賢明な女のために、事は未前に発覚して総督ペレニウスは、己の身の危険を慮(おもんぱか)って一夜暗に乗じて、オスチアの港から一族郎党、侍臣から寵姫、奴隷たちをはじめ数多(あまた)の金銀財宝家具家財を積んだ巨船を艤(ぎ)して、何処(いずく)へともなく羅馬を脱去してしまいました...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...それはかの美少年のことを言った寵姫の首であった...
田中貢太郎 「緑衣人伝」
...時の宰相の寵姫(おもいもの)となる芽出度(めでた)き...
長谷川時雨 「一世お鯉」
...そこには豪奢な寵姫らしい扇情的優美さが息づいていた...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...将軍寵姫(ちょうき)の外戚(がいせき)...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...さしもわが身よりも惜しんだ寵姫を思い切ってアに賜いし...
南方熊楠 「十二支考」
...唐の国でもこの種類の寵姫(ちょうき)...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...寵姫(ちょうき)の在(あ)った日も亡(な)いのちも朝の政務はお怠りになることになる...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...御息所のほうでは院に寵姫(ちょうき)が幾人も侍している中へ...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...王美人という寵姫があって...
吉川英治 「三国志」
...寵姫の室へ入って...
吉川英治 「三国志」
...すると荘王は、どう思ったか、「待て待て」と、今しも燭を点じようとする侍臣を、あわてて止め、「今、わが寵姫が、つまらぬことを予に訴えたが、こよいはもとより心から諸将の武功をねぎらうつもりで、諸公の愉快は予の愉快とするところである...
吉川英治 「三国志」
...おそばにいた寵姫(ちょうき)の廉子(やすこ)が...
吉川英治 「私本太平記」
...みかどがまだ皇太子時代の寵姫(ちょうき)...
吉川英治 「私本太平記」
...日ごろの寵姫(ちょうき)を侍(はべ)らせて...
吉川英治 「新書太閤記」
...慕蓉貴妃(ぼようきひ)という皇帝の寵姫(ちょうき)がいる...
吉川英治 「新・水滸伝」
...生母はその寵姫(ちょうき)である...
吉川英治 「随筆 新平家」
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