例文・使い方一覧でみる「寫」の意味

...詩を寫したるむすび文... 詩を寫したるむすび文の読み方
ハンス・クリスチアン・アンデルセン　Hans Christian Andersen 森鴎外訳「即興詩人」

...黒い表紙の寫生帳が目に附いた... 黒い表紙の寫生帳が目に附いたの読み方
石川啄木「鳥影」

...芥川が死んだときにまとつてゐた着物の柄の一部をとつて寫しておいたが...
小穴隆一「二つの繪」

...やはり眞上から落ちて來ますから寫るのです... やはり眞上から落ちて來ますから寫るのですの読み方
太宰治「お伽草紙」

...哀歌同じ昨日の深翠り廣瀬の流替らねどもとの水にはあらずかし汀の櫻花散りてにほひゆかしの藤ごろも寫せし水は今いづこ...
土井晩翠「天地有情」

...各當時の實際の人物を摸寫したるものにして... 各當時の實際の人物を摸寫したるものにしての読み方
内藤湖南「日本の肖像畫と鎌倉時代」

...あの寫眞は大理石の像の樣には見えない... あの寫眞は大理石の像の樣には見えないの読み方
夏目漱石「鈴木三重吉宛書簡―明治三十九年」

...それは何といふ狂喜（けうき）だつたか？◇或る日の午（ご）後縁側（えんがは）に坐（すわ）らせた學校友達（たち）の一人を寫（うつ）してみた乾（かん）板に遂（つひ）にうつすりとそれらしい影像（えいぞう）が現（あらは）れた... それは何といふ狂喜だつたか？◇或る日の午後縁側に坐らせた學校友達の一人を寫してみた乾板に遂にうつすりとそれらしい影像が現れたの読み方
南部修太郎「寫眞と思ひ出」

...汽（き）車の疾走（しつそう）などを大騷（さわ）ぎで寫（うつ）して喜（よろこ）んでゐた頃（ころ）... 汽車の疾走などを大騷ぎで寫して喜んでゐた頃の読み方
南部修太郎「寫眞と思ひ出」

...いづれも人間（にんげん）の形（かたち）そのまゝの寫生的（しやせいてき）のものでなくて... いづれも人間の形そのまゝの寫生的のものでなくての読み方
濱田青陵「博物館」

...ここにアスパラガスを描寫した數行があります... ここにアスパラガスを描寫した數行がありますの読み方
堀辰雄「プルウストの文體について」

...今度はリラの花の描寫です... 今度はリラの花の描寫ですの読み方
堀辰雄「プルウストの文體について」

...この種の批評が模寫説に對して普通に行はれてゐる... この種の批評が模寫説に對して普通に行はれてゐるの読み方
三木清「認識論」

...予の日記の一節を略ぼ原文の儘寫し出す事次の如し... 予の日記の一節を略ぼ原文の儘寫し出す事次の如しの読み方
南方熊楠「秘魯國に漂著せる日本人」

...精緻克明に寫すのは藝道の眞ではなく... 精緻克明に寫すのは藝道の眞ではなくの読み方
水上瀧太郎「覺書」

...間もなく寫眞家は庭のてつせんの花を撮り... 間もなく寫眞家は庭のてつせんの花を撮りの読み方
室生犀星「巷の子」

...寫しばかりがなほ傳はつて居るとすれば... 寫しばかりがなほ傳はつて居るとすればの読み方
柳田國男「兒童語彙解説」

...シルストルの水兵姿の寫眞が一枚枠に入れて壁石に懸けてあつた... シルストルの水兵姿の寫眞が一枚枠に入れて壁石に懸けてあつたの読み方
ピエル・ロチ　Pierre Loti 吉江喬松訳「氷島の漁夫」

「寫」の読みかた

「寫」の書き方・書き順