...けれどももし――もし私の気のせいだったら――」老女は不審(ふしん)そうに瞬(まばた)きをした...
芥川龍之介 「影」
...「審判官(しんぱんかん)の中に...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「かけっこ」
...汝わが審判(さばき)を棄てんとするや...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...「蕗屋君も最初からこの家にいたのです」人々の不審顔を見て取って明智が説明した...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...お人好しな不審をいだいている...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...この僧がいろいろ法然に向って不審を尋ねたに就いて...
中里介山 「法然行伝」
...それでも他の客と異つてどつしりした態度が青年には稀な狎れ難い所があるので不審とでもいふのか女は一寸こんなことを噺しかけて稍情を含んだ眼で時々彼を偸み視た...
長塚節 「商機」
...八五郎は不審の眉を顰(ひそ)めます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...官はこれを受理して審判を開くこととなった...
穂積陳重 「法窓夜話」
...審美学の美の字と同じ意味の美の字の美人である=は先づいくらもないと思ふ...
正岡子規 「病牀六尺」
...林は尠(すくな)からず不審に思った...
松本泰 「P丘の殺人事件」
...あまりの不審さと余りに奇蹟的なのに私は呆れ返っていた...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...ご不審もあろうかと存じまして」と...
森鴎外 「阿部一族」
...よき審判者たる幸が吾々に許されてある...
柳宗悦 「雑器の美」
...――光辰はそれが不審らしく...
山本周五郎 「若き日の摂津守」
...審配(しんはい)へ向って...
吉川英治 「三国志」
...不審(ふしん)がる声があった...
吉川英治 「新書太閤記」
...水戸表でもこんどの老公の出府に不審をいだく者がすくなくない...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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