...寧(むし)ろ更(さら)に上層(じようそう)に上(のぼ)るか...
今村明恒 「地震の話」
...俳句の事業は革新とはいうものの寧ろ復古で...
高浜虚子 「子規居士と余」
...葉子は丁寧にお辞儀をした...
竹久夢二 「先生の顔」
...――カントの所謂コペルニクス的転回とは、実は実験的転回のことであって、中心を対象から主観に移した点から云えば、寧ろ、コペルニクス自身の転回とは反対な態度だったろう(この点に就いてはすでに高坂正顕氏の所説がある)...
戸坂潤 「技術の哲学」
...寧ろ彼自身の命名法ディレッタンティズムの方が好いだろう...
戸坂潤 「思想としての文学」
...寧ろ今日の日本で方々に新しく顔を出し始めた社会学は...
戸坂潤 「読書法」
...一切のことを書き誌してみたい――と云うより寧ろ...
豊島与志雄 「或る男の手記」
...丁寧に元の如くに巻き収めて...
夏目漱石 「それから」
...「寧静(ねいせい)是(こ)れ心を養(やしな)う第一法」と...
新渡戸稲造 「自警録」
...丁寧に解いて見ると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...戸締りだけは馬鹿に丁寧だ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...わらつて寧ろかぶりを振つたのだがFが娘に小園と名づけた...
牧野信一 「淡雪」
...寧ろ転校の意志を持つてゐる位である……...
牧野信一 「塚越の話」
...御丁寧にもエロを鳴り物入りで派手になぞったなんて落語家は...
正岡容 「艶色落語講談鑑賞」
...「ホテル・ツウム・ブラアフェン・マンネはいかがで?」ファン・デル・クワアレンはそれを丁寧にことわって...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「衣裳戸棚」
...寧ろ今いふチクワが是に該當する...
柳田國男 「食料名彙」
...寧子(ねね)様を伴い...
吉川英治 「新書太閤記」
...月へ寧ろ激突するだろう――そんなことの興味よりも...
蘭郁二郎 「脳波操縦士」
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