...寧(むし)ろ全能の主の憎しみの証拠とさえ思われるであろう...
芥川龍之介 「本所両国」
...教授は不似合な山高帽子を丁寧(ていねい)に取って...
有島武郎 「星座」
...丁寧に挨拶をして...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...出て行こうとするそのユアンを遮(さえぎ)って私は丁寧な礼をした...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...母を庇うというよりは寧ろ...
豊島与志雄 「変な男」
...だが、言葉は丁寧で、料理の心得も多少あった...
豊島与志雄 「山吹の花」
...けれども先生の性質が如何にも淡泊(たんぱく)で丁寧(ていねい)で...
夏目漱石 「博士問題とマードック先生と余」
...寧ろ氏自らがその努力に依つて開拓して行く処を静に見守つてゐようとする事にある...
南部修太郎 「現代作家に対する批判と要求」
...丁寧に此方へお通しするんだ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...寧(いつ)そ話(はな)さずに戻(もど)ろうか...
樋口一葉 「十三夜」
...それから寧(むし)ろ私の方をいたわるような目つきでしげしげと見ながら...
堀辰雄 「風立ちぬ」
...これらが油紙に丁寧(ていねい)にくるまれている...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...」寧ろ媚の気持で彼は...
牧野信一 「「悪」の同意語」
...以上の経過の後のはなしが寧ろ本篇の主題としては願目の筈だつたのに...
牧野信一 「早春のひところ」
...寧ろ番人達は交代で夜々重い銃を擬して発砲をする手間が省けて...
牧野信一 「幽霊の出る宮殿」
...彼はニコと寧子の顔を見ながら...
吉川英治 「新書太閤記」
...そして自分はすぐ、二つの塗駕籠の側へすすみ、「寧子、元気か」と、まず妻へよびかけ、彼女のニコとほほ笑む顔を、久しぶりに一目見ると、すぐ老母の駕籠わきへ寄って、ひざまずいていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...寧ろ大いに自慢し宣伝した方が...
蘭郁二郎 「火星の魔術師」
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