...寧(むし)ろ廬山(ろざん)の峯々(みねみね)のように...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...以て御身心の安寧と併て現世死地の人民及将来の災厄を偏に御救済あらん事を厚く願上候...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...僧に向って丁寧にお辞儀をして...
小泉八雲 田部隆次訳 「ろくろ首」
...それよりも寧(いっ)そ悄気(しょげ)た照れ隠しに...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...寧ろ数学的操作や実験やの結果が哲学者一流の思弁と混淆して彼等の自然哲学をなしていたのであるが...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...寧ろ近代的な浪漫的な本質のものだ...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...議会は寧ろ侯の行動を非立憲的と為して...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...如何に丁寧に見ても...
中谷宇吉郎 「壁画摸写」
...上部(うわべ)は大変鄭寧(ていねい)で...
夏目漱石 「明暗」
...やがて復興する時のために手にふれる限りの本から叮寧にノートされていた事は...
額田六福 「解説 趣味を通じての先生」
...何んなりと御用があったら仰(おっ)しゃって下さい」丁寧に挨拶して出て行こうとするのを...
野村胡堂 「女記者の役割」
...劇場の人々が彼等に対して丁寧(ていねい)な態度や...
橋本五郎 「地図にない街」
...その男のひとは硝子戸を丁寧に閉めて雨の中へ出て行きました...
林芙美子 「蛙」
...どれもこれもちぐはぐな小皿に西洋草花が無邪氣に描かれてあるのやを一々丁寧に眺めまはしてゐた...
堀辰雄 「恢復期」
...寧(むしろ)屡(しば/\)解剖することを非とした...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...そんな所でお横になっていらっしゃると」「大丈夫」立ちかける寧子を止めて...
吉川英治 「新書太閤記」
...徐寧の家で見せて貰った薄ら覚えが残っていますが……なんでもそれは“鎗(ヤリ)貫(トオ)サズノ鎖小札(クサリコザネ)ノ鎧(ヨロイ)”……とかいう物で...
吉川英治 「新・水滸伝」
...金鎗班の徐寧(じょねい)ではないか...
吉川英治 「新・水滸伝」
便利!手書き漢字入力検索