...椋(むく)の木の實と赤土(はに)とを取りて...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...【2】1.それをお前に云ふところの私が實に自身でそれを經驗したのだ...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...實に日本學生の特色なり...
イー、エー、ゴルドン 高楠順次郎訳 「弘法大師と景教との關係」
...確實なる善惡眞僞の標凖があるとも言へないが...
朝永三十郎 「懷疑思潮に付て」
...單に「實有」は空なりと叫んだのみならず...
朝永三十郎 「懷疑思潮に付て」
...然し今日(こんにち)では春子に面會するには其の實家をたづねるより外に道がない...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...遠い遠い實在への涙ぐましいあこがれである...
萩原朔太郎 「青猫」
...自己實現の新たなる領域においても自己性の支配の及ばぬ限り即ち他者性の勢力の殘る限り...
波多野精一 「時と永遠」
...それの確實性は直觀的でありながら...
波多野精一 「時と永遠」
...たゞ今(いま)お話(はなし)した人間(にんげん)や馬(うま)の埴輪(はにわ)の實物(じつぶつ)を始(はじ)め...
濱田青陵 「博物館」
...お湯(ゆ)も沸(わ)いて居(い)まするからと忠實(まめ)/\しう世話(せわ)を燒(や)かるゝにも...
樋口一葉 「われから」
...「現實」を尊ぶ中西氏が僕の文句を「現實」のままに解釋し...
平林初之輔 「中西氏に答う」
...それから私の妻のことを一寸申しますが、實は去年、私達は非常に大きな負債をしてそのため大へん苦しみました...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「巴里の手紙」
...そこでは事實は絶えず存在の意味に理解されることとなり...
三木清 「歴史哲學」
...同時に存在と事實との關係の問題である...
三木清 「歴史哲學」
...そんな不自由な語學の力で飜譯なんかしなければいいのにと考へたのは事實である...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...實はその肥料のホシカとても新らしい名であり...
柳田國男 「食料名彙」
...實に克明に種々な食物を買つて來た...
若山牧水 「山寺」
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