...寡黙な間喜兵衛でさえ...
芥川龍之介 「或日の大石内蔵助」
...花飾りのついた鏡の表面に私が見たのは寡黙な滲みに過ぎなかった...
O. H. ダンバー O. H. Dunbar The Creative CAT 訳 「長い部屋」
...あるいはまた津田君の寡黙な温和な人格の内部に燃えている強烈な情熱の(ほのお)が...
寺田寅彦 「津田青楓君の画と南画の芸術的価値」
...髭もなく寡黙なのですが...
三上於菟吉訳 大久保ゆう改訳 「自転車乗りの影」
...厳格寡黙な研究家に返って...
豊島与志雄 「人の国」
...それにしても何であの寡黙な女性が自分の人生に関わるのか...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...寡黙なものぐさな冥想的な気分に誘われていったし...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ある幸福」
...博士は簡潔な寡黙な態度で患者たちを――自分で法則を立ててそれを守るにはあまり弱すぎるところから...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...寡黙な蒼白い貧相な憂鬱な男で...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...立居のおだやかな寡黙な質で...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...萩原は少しものたらぬほど寡黙なひとだというほかには...
山本周五郎 「日本婦道記」
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