...寡聞にして未(いまだ)之を知らず...
芥川龍之介 「骨董羹」
...寡聞にして知らぬが...
石川欣一 「山を思う」
...寡聞にして私はまだその数を聞かない...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...そうしてそれが一般学界ひいては世人の注意をひくほどに至ったもののあった事は寡聞にしてまだ知らなかったのである...
寺田寅彦 「比較言語学における統計的研究法の可能性について」
...外国語で自分の考(かんがへ)をのべたとか、創作をしたとかいふのは随分西洋にもあるが、私は寡聞にして、まだ自国のものを他国語に訳したといふ例を、外国の文学上で耳にした事がない...
戸川秋骨 「翻訳製造株式会社」
...寡聞にして未だこれを知らず...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...田簑の島で禊をして恋を忘れるといふ話を寡聞にして知らないが...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...私は寡聞にしてまだカキツバタの正しい漢名を知らない...
牧野富太郎 「カキツバタ一家言」
...私は寡聞にしてまだカキツバタの正しい漢名を知らない...
牧野富太郎 「植物記」
...寡聞にして此を聞かなかつた...
正岡容 「旧東京と蝙蝠」
...寡聞にして私はこの二つの菓子の名を全く初耳なのであるが...
正岡容 「我が圓朝研究」
...寡聞にしてそういう詩人があるということをかつてぼくは耳にしたことがないのである...
山之口貘 「詩とはなにか」
...寡聞にして一々實例をここに擧げ得ないが...
吉川英治 「折々の記」
...私は寡聞にして多くを知らないが...
吉川英治 「折々の記」
...寡聞にして僕もまだ聞いてゐない...
吉川英治 「折々の記」
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