...寂寞(じゃくまく)とした位牌堂の中で...
泉鏡花 「縁結び」
...寂寞(せきばく)として据(すわ)って...
泉鏡花 「怨霊借用」
...寂寞(じやくまく)としてまた幽(いう)に...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...どこか遠くの方で道路を工事する大勢の人間の掛聲が聞えるそれにも力が無いどうする事も出來ない寂寞を感じる...
千家元麿 「自分は見た」
...そのあとはまた以前と同じような寂寞(せきばく)に帰った...
相馬泰三 「六月」
...戸を開けて見ると文太郎は矢張り昨朝の如く一人寢臺の上に寢たまゝで室内は寂寞としてゐたが唯昨日と異る所はぱつちりと眼を覺してゐた...
高濱虚子 「續俳諧師」
...伯の晩年は甚だ寂寞で...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...寂寞と詩興とは一致して離すべからざるものであつたらしい...
永井壮吉 「冬日の窓」
......
長塚節 「長塚節歌集 中」
...先生が疾(と)くに索寞(さくばく)たる日本を去るべくして...
夏目漱石 「ケーベル先生」
...冬の寂寞(じゃくまく)とした闇(やみ)の中で...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...決して寂寞を覚えない...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...衰微時代の中絶時代の寂寞(せきばく)時代とも申すべき時代であります...
正岡子規 「俳句上の京と江戸」
...然れども此落寞たる文界に偶々新進作家の出つるに當りて...
八面樓(宮崎湖処子) 「泉鏡花作『外科室』」
......
三好達治 「故郷の花」
...海自身もまたその千古の寂寞(せきばく)が...
柳田国男 「雪国の春」
...別に客無くして索寞たるものであつた...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...落寞(らくばく)として...
吉川英治 「剣の四君子」
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