...寂寞たる初冬の淋しさ...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...月は夜の寂寞(せきばく)たる天空をあてもなくさまようた...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...四邊は寂寞として人影一つ見えず病院の夜半の淋しさを今更のやうに覺えた...
高濱虚子 「續俳諧師」
...廣い建物が寂寞としてゐる...
高濱虚子 「俳諧師」
...『岸の山吹咲き亂れ』とか『汀の櫻散り敷きて』とか『青柳絲を亂し』とかある晩春初夏の景色は此落寞たる雪の中で固より想像することは出來ぬ...
高濱虚子 「俳諧師」
...この物凄いほどの深夜の寂寞(せきばく)を瞶(みつ)めたまま...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...「光ちゃん」と呼んで見ようとしても死滅したような四辺(あたり)の寂寞が唇を壓し...
谷崎潤一郎 「少年」
...身を動かす度に心の中の空しい寂寞さがゆらゆらと揺(ゆら)いで...
豊島与志雄 「反抗」
...最も人けの少ない伐木地や最も寂寞(せきばく)たる茂みの中などで...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...吾人は寂寞(せきばく)閑雅なる広重の江戸名所において自(おのずか)ら質素の生活に甘(あまん)じたる太平の一士人(いちしじん)が悠々(ゆうゆう)として狂歌俳諧の天地に遊びし風懐(ふうかい)に接し...
永井荷風 「江戸芸術論」
...宗教的悲哀美を論じて人生最高の理想的生活は寂寞たる放浪漂泊の生涯であると云ふやうな草稿を書いて居た時にも...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...寂寞と詩興とは一致して離すべからざるものであつたらしい...
永井壮吉 「冬日の窓」
...僕の心は寂寞としてとりとめもないむしやくしやしたものであつた...
長塚節 「開業醫」
...常に云ひ知れぬ空虚と寂寞の感じである...
「修道院の秋」
...索寞(さくばく)といふよりは...
三島霜川 「青い顏」
...寂寞大王墓...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...気味のわるい寂寞(せきばく)さに鳴りをひそめてゆく...
吉川英治 「江戸三国志」
...この寂寞(せきばく)を破る恐ろしい現実の突発を予想することが出来ようか...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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