例文・使い方一覧でみる「寞」の意味


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...やがてその寂(じやくまく)たるあたりをふるはせて...   やがてその寂寞たるあたりをふるはせての読み方
芥川龍之介 「奉教人の死」

...而も同時に女性の空虚と情事(ラムール)の寂とを痛むの情に堪へなかつた...   而も同時に女性の空虚と情事の寂寞とを痛むの情に堪へなかつたの読み方
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」

...漸く寂の感なきを得ないやうになつた...   漸く寂寞の感なきを得ないやうになつたの読み方
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」

...あれ聞け……寂(ひっそり)とした一条廓(ひとすじくるわ)の...   あれ聞け……寂寞とした一条廓のの読み方
泉鏡花 「歌行燈」

...寂(じやくまく)としてまた幽に奇(く)しき畏(おそれ)の満ちわたる海と空との原の上...   寂寞としてまた幽に奇しき畏の満ちわたる海と空との原の上の読み方
上田敏 上田敏訳 「海潮音」

...月は夜の寂(せきばく)たる天空をあてもなくさまようた...   月は夜の寂寞たる天空をあてもなくさまようたの読み方
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」

...茶室は寂(せきばく)たる人世の荒野における沃地(よくち)であった...   茶室は寂寞たる人世の荒野における沃地であったの読み方
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」

...室内は寂として廊下を行く草履の音が一つ近づいたかと思ふと又遠ざかつた...   室内は寂寞として廊下を行く草履の音が一つ近づいたかと思ふと又遠ざかつたの読み方
高濱虚子 「續俳諧師」

...ひっそりと落ちる闘牛場の寂――...   ひっそりと落ちる闘牛場の寂寞――の読み方
谷譲次 「踊る地平線」

...「光ちゃん」と呼んで見ようとしても死滅したような四辺(あたり)の寂が唇を壓し...   「光ちゃん」と呼んで見ようとしても死滅したような四辺の寂寞が唇を壓しの読み方
谷崎潤一郎 「少年」

...而(しか)して其の古驛なるものゝいかに荒凉寂(せきばく)たる光景を呈したるかに傷心せざるものは稀(まれ)ならん...   而して其の古驛なるものゝいかに荒凉寂寞たる光景を呈したるかに傷心せざるものは稀ならんの読み方
田山花袋 「秋の岐蘇路」

...為めに人をして寂を感ぜしめ...   為めに人をして寂寞を感ぜしめの読み方
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」

...寂(せきばく)を好む者にとっては...   寂寞を好む者にとってはの読み方
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」

...今でも三体詩中の詩を読む度に土屋の宿の寂を想起するのである...   今でも三体詩中の詩を読む度に土屋の宿の寂寞を想起するのであるの読み方
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」

...この発作は無聊(ぶりょう)と寂(せきばく)とに苦しむ結果による事が多いと考えたので...   この発作は無聊と寂寞とに苦しむ結果による事が多いと考えたのでの読み方
永井荷風 「ひかげの花」

...雪は冬の庭に永く眠つてゐるほど寂である...   雪は冬の庭に永く眠つてゐるほど寂寞であるの読み方
室生犀星 「冬の庭」

...それがこの寂の境の単調な時間の推移を示す天然の漏刻(ろうこく)かとあやまたれる...   それがこの寂寞の境の単調な時間の推移を示す天然の漏刻かとあやまたれるの読み方
アンリ・ド・レニエエ Henri de Regnier 森林太郎訳 「復讐」

...よけい寂(じゃくまく)の感が深かった...   よけい寂寞の感が深かったの読み方
吉川英治 「新書太閤記」

「寞」の読みかた

「寞」の書き方・書き順

いろんなフォントで「寞」


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