...末路寂寞(せきばく)として僅(わずか)に廓清(かくせい)会長として最後の幕を閉じたのは啻(ただ)に清廉や狷介(けんかい)が累(わざわ)いしたばかりでもなかったろう...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...茶室は寂寞(せきばく)たる人世の荒野における沃地(よくち)であった...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
......
高村光太郎 「智恵子抄」
...不意にあたりの寂寞を破って...
谷崎潤一郎 「少年」
...再び元の寂寞に帰つて了つたので御座います...
田山録弥 「玉野川の渓谷」
...パリーの郭外に接しているそれら寂寞(せきばく)の地...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...この寂寞(せきばく)この悲哀を慰めるために...
永井荷風 「すみだ川」
...わたくしが好んで蒹葭(けんか)の間に寂寞を求めに行くところである...
永井荷風 「深川の散歩」
...前垂(まへだれ)がなければ彼等(かれら)の姿(すがた)は索寞(さくばく)として畢(しま)はねば成(な)らぬ...
長塚節 「土」
...やがて寂寞(せきばく)の中(うち)に...
夏目漱石 「門」
...いささか寂寞(せきばく)の感はあるが...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...」といって出ていってしまった白々(しらじら)しい寂寞(せきばく)!彼女はこんなことをいったことがある...
長谷川時雨 「遠藤(岩野)清子」
...寂寞がわたしをそう呼ばしたのではなく...
室生犀星 「とかげ」
...寂寞が乱れてはならない...
室生犀星 「冬の庭」
...人は死ぬ前には恐らくこの通りの寂寞たる光景と似ていることだろう...
横光利一 「欧洲紀行」
...李白のやうな支那の大詩人の万古に消し難い寂寞哀愁の思想が...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...久しく寂寞(せきばく)な家庭におかれていた彼も...
吉川英治 「三国志」
...人中の空気にふと湧いた寂寞のほうが不気味な霊魂をふくんでいた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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