...「寝殿造りのように豪華な宮殿を建てたい」...
...「寝殿造のように広い部屋が欲しい」...
...「彼は寝殿造りの部屋に住んでいるらしい」...
...「京都の寺院には美しい寝殿造りの建造物が多い」...
...「日本の伝統建築において寝殿造は重要な要素である」...
...此白狐の寝殿を内部まで覗ひ見るべき地位に立つて居たのだ...
石川啄木 「葬列」
...寝殿の日隠(ひがくし)の間に棚を作らせて...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...お銀様が余念なく、自分の眼と頭によって余念なく名園を観賞し、解釈しているところへ、お角さんの社交的儀礼をすげなく、すり抜けて来た小坊主が、早くもそちらに立って滔々(とうとう)と説明をはじめました――「これなるは有名なる醍醐の枝垂桜(しだれざくら)、こちらは表寝殿、葵(あおい)の間(ま)、襖の絵は石田幽汀(いしだゆうてい)の筆、次は秋草の間、狩野山楽(かのうさんらく)の筆、あれなる唐門(からもん)は勅使門でございます、扉についた菊桐の御紋章、桃山時代の建物、勅使の間――襖の絵は狩野山楽の筆、竹園に鴛鴦(おしどり)、ソテツの間、上げ舞台、板を上げますと、これが直ちにお能舞台になります、中の間、狩野山楽の草花、柳の間――同じく狩野山楽の筆、四季の柳をかかれてございます、こちらの廊下の扉、この通り雨ざらしになっておりますが、これに松竹の絵のあとが、かすかに残ります、同じく狩野山楽と伝えられておりまする、これから奥寝殿、この屏風(びょうぶ)は、醍醐の百羽烏として有名な長谷川等伯の筆、こちらが門跡(もんぜき)の間でございます、あの違棚が、世に醍醐棚と申しまして、一本足で支えてございます、その道の人が特に感心を致します、あの茶室がこれも名高い『舟入茶室』松月亭と申します、太閤様がお庭の池の方から舟でこの堀をお通りになって、この茶室へお通いになりました、太閤様お好みの茶室、これは桜屏風、山口雪渓の筆、これからが三宝院の本堂、正面が弥勒仏(みろくぶつ)、右が弘法大師、左が理源大師の御木像でございます、これが枕流亭……さてこれからがお庭でございます、このお庭は太閤様御自作のお庭でございます、あれが名高い藤戸石、一名を千石石とも申します、錦の袋に入れて二百人でこれへ運びました、天下一の名石でございます...
中里介山 「大菩薩峠」
...こんなに今日は暑いのに早く格子(こうし)をおろしたの」「お昼から西の対(たい)――寝殿(しんでん)の左右にある対の屋の一つ――のお嬢様が来ていらっしって碁を打っていらっしゃるのです」と女房は言った...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...大木の松の多い中へ素朴(そぼく)に寝殿の建てられてあるのも...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...寝殿から来るお返事が手間どるふうであったから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...この日は寝殿へもお行きにならないでただ手紙をお書きかわしになっただけである...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...女三の宮のおいでになる寝殿の東側になった座敷のほうに桐壺の方の一時の住居(すまい)が設けられたのである...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...院は寝殿へお出かけになった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...対のほうでは寝殿泊まりのこうした晩の習慣(ならわし)で女王(にょおう)は長く起きていて女房たちに小説を読ませて聞いたりしていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...ですから寝殿だけを壊(こぼ)って...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...この寝殿を御覧になるにつけましてもお心を悲しみに動かすということはむだなことです...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...昼下りのうららかな日のさす寝殿(しんでん)でいつになく「山吹(やまぶき)」と...
室生犀星 「玉章」
...寝殿に鳶(とび)居させじとて...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...孫策の寝殿には怪異なる絶叫がながれた...
吉川英治 「三国志」
...寝殿中央に御座あって...
吉川英治 「私本太平記」
...寝殿の大廂(おおびさし)から...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...住宅としては寝殿造りが確定した...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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