...ボーンと十一時を知らせる寝ぼけたような音が響いて来た...
海野十三 「疑問の金塊」
...」寝ぼけた顔で、キョロキョロ部屋の中を見まわすしまつです...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...麦僊氏が帳(カーテン)のなかから寝ぼけた顔を出して...
薄田泣菫 「茶話」
...寝ぼけたような顔をして...
徳田秋声 「新世帯」
...みんな寝ぼけた顔をしている...
夏目漱石 「三四郎」
...今の彼女には寝ぼけたお時でさえ...
夏目漱石 「明暗」
......
野口雨情 「螢の燈台」
...――明日にして下さいません?」お国の寝ぼけたような声です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「誰かお客さんのようでしたが……」小母さんの寝ぼけた声を背中に...
林芙美子 「新版 放浪記」
...文学史家の寝ぼけた目が...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...看視室の時計が寝ぼけたような音で午前二時を打った...
久生十蘭 「魔都」
...半ば寝ぼけた顔つきで中庭を眺めていた...
堀辰雄 「旅の絵」
...この男のそれまでの寝ぼけたようなところが...
三好十郎 「胎内」
...寝ぼけたような声でうっそりと答えた...
山本周五郎 「新潮記」
...……貴様は夜中に寝ぼけたり...
夢野久作 「鉄鎚」
...僕は寝ぼけたまま...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...こっちへ――さあさあここならいくら寝ぼけたって腰掛から落ちる心配はない」と小屋の中へ連れてきて...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...わたくしは少年が寝ぼけたままわたくしの顔を見て微笑むたんびに涙ぐましい気にさへなるのであつた...
吉田絃二郎 「八月の霧島」
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