...悦子が子供に似合わず寝つきが悪く...
谷崎潤一郎 「細雪」
...ひどく寝つきのいゝ庄造は...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...それが病気で寝つきましたとき...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...寝つきがわるいでもなく...
中勘助 「胆石」
...寝つき掛った眠をさかに扱(こ)かれたような心持で...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...――あの寝つきの悪そうな...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そんなことなの――私は寝つきが悪いから...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...このごろはなんとなく寝つきがわるい...
久生十蘭 「キャラコさん」
...寝つきはすこぶるよい方で...
火野葦平 「花と龍」
...どっと寝つきでもしたら...
堀辰雄 「朴の咲く頃」
...寝つきの悪さと、朝の目醒め時の不機嫌さでは小さい頃から樽野は、周囲の人達に酷い迷惑をかけ続けて来た...
牧野信一 「F村での春」
...寝つきが悪い身体だ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...寝つきの悪いむだな時間を助けることもできるから...
三好達治 「棋家の文章など」
...お寝つきになれなかったし...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...――三日の夜は幸太郎の寝つきが悪く...
山本周五郎 「柳橋物語」
...お豊が寝つき、母が死に、夏から冬へかけてながいこと家にいるあいだに、勘三郎はもうふたたび山へは入るまいと思いはじめ、祖父の遺した覚書なども見えぬところへしまいこんでしまった、――死ぬ気になって働けば、たとえ失った財産を全部回復することはできないとしても、親子三人の生きるだけはやっていけるであろう、そういうことを何度も考えたのである、けれど――そう決心をするあとからなんとも知れぬ空虚な、いらだたしい不安が襲いかかってくる、籾選(もみよ)りなどしているとふっと気がつくと、いつか茫然と山を見守っているのだ...
山本周五郎 「藪落し」
...ちと寝つきが悪かったようである...
吉川英治 「私本太平記」
...下の間は、寝つきが早く、すぐ静かになったが、上の間では、咳(せき)の声がなかなか絶えない...
吉川英治 「べんがら炬燵」
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