...寝つかれない長の夜をまぢまぢして...
芥川龍之介 「芋粥」
...寝つかれないことさえ稀(まれ)ではない...
芥川龍之介 「死後」
...深夜に偶(ふ)と眼が覚(さ)めて寝つかれないので...
内田魯庵 「鴎外博士の追憶」
...きゅうには寝つかれないのです...
江戸川乱歩 「大金塊」
...若い漁師がどうしたものかうまく寝つかれないで...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...なかなか寝つかれない性分なのだ...
太宰治 「鴎」
...窓へのぞいて柿の若葉よ播いてゐるときほとゝぎす・ほとゝぎすがなけば鴉も若葉のくもり身のまはりかたづけてさみしいやうな仲よく空から梅をもいでは食べ・伸びぬいて筍の青空・あてなくあるくや蛇のぬけがらどうしても寝つかれないで...
種田山頭火 「行乞記」
...容易に寝つかれないような晩が多かった...
徳田秋声 「爛」
...冷酒を煽らなければ寝つかれないようになってしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...どうも巧(うま)く寝つかれないので...
中谷宇吉郎 「アラスカ通信」
...容易に寝つかれない晩であった...
夏目漱石 「三山居士」
...寝ようとしても寝つかれないので...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...やかましくて寝つかれないといふのである...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...八月十三日(土曜)ゆふべも暑くて寝つかれない...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...……だが石念だけはいつまでも寝つかれないで...
吉川英治 「親鸞」
...ちょっと寝つかれないで腹這いのまま煙草を抜く...
吉川英治 「随筆 新平家」
...とても寝つかれないとみえて...
吉川英治 「宮本武蔵」
...思いがけない幸福に囁かれて寝つかれない程だった...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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