...ゴロゴロと畳の上に寝ころぶような真似をし出しました...
伊藤野枝 「ある男の堕落」
...私は仕事をやめて寝ころぶ...
太宰治 「作家の手帖」
...地球の上には絶対に無い湖のほとりの青草原に私たち夫婦は寝ころぶ...
太宰治 「フォスフォレッスセンス」
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種田山頭火 「行乞記」
...・かげは楠の若葉で寝ころぶ・橋の下のすゞしさやいつかねむつてゐたわかれきて峠となればふりかへり・風のてふてふのゆくへを見おくる仲哀洞道登りつめてトンネルの風落穂ひろうては鮮人のをとこをなご・こゝろむなしく旅の煤ふる六月十日今日も暑い...
種田山頭火 「行乞記」
...青葉の奥の鐘が鳴る・蝉しぐれこゝもかしこも水が米つくながれをさかのぼりきて南無観世音菩薩・山からあふれる水の底にはところてん御馳走すつかりこしらへて待つ蜩・寝ころぶや雑草は涼しい風・道筋はおまつりの水うつてあるかなかなうらは蜩の...
種田山頭火 「行乞記」
...寝ころぶ・石ころに日はさせども・死をまへにして濁つた水の・ひとりがよろしい雑草の花春の夜のひとりで踊る身にせまりやたらに芽ぶいてきたなんぼでも虫がゐる夜のふかくして・月と雲と...
種田山頭火 「其中日記」
...・ひでりつづきの踊大(マヽ)皷の遠く近く・風鈴すずしい雑草青い朝がきた・いつまで降らない蕗の葉もやぶれ・ぎいすはらめばはひあるくひでりばたけ・百合咲けばお地蔵さまにも百合の花酒中酒尽・よい酒だつた草に寝ころぶ(末後の一句)七月十九日曇...
種田山頭火 「其中日記」
...草青く寝ころぶによしここまでは会社のうちで金盞花・あゝさつきさつきの風はふくけれど・まがれば菜の花ひよいとバスに乗つて・寝ころべば旅人らしくてきんぽうげ四月二十五日晴...
種田山頭火 「其中日記」
...星がちか/\またたきだした・寝ころぶや知らない土地のゆふべの草・旅は暮れいそぐ電信棒のつく/\ぼうし・おわかれの入日の赤いこと八月廿二日曇...
種田山頭火 「其中日記」
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種田山頭火 「旅日記」
...二階の女給部屋の隅に寝ころぶ...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...ごろりと座敷へ寝ころぶ...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...寝ころぶことができたら...
平林初之輔 「動物園の一夜」
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松本たかし 「松本たかし句集」
...僕は芝生の上に寝ころぶ絵具箱を枕に...
三岸好太郎 「上海の絵本」
...臂(ひじ)を曲げて寝ころぶと...
柳田国男 「雪国の春」
...襷や鉢巻をして寝ころぶというのも妙なものだろう」「寝ころんでどうするって」「あれを見ろよ...
山本周五郎 「風流太平記」
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