...自由を愛する東国の武士は此寛大なる政策に謳歌したり...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...寛大な西洋人に迎へられたことを両氏の為に欣幸(きんかう)とし...
芥川龍之介 「続野人生計事」
...あの過去に対する寛大な思い出が...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...而して最高の幸福は心理的必然から多くの小なる感情を除去する寛大なる感情によつてのみ達せられるのである...
エレン・ケイ 伊藤野枝訳 「恋愛と道徳」
...この寛大な取り扱ひを却つていい氣になつてゐる! ええツ! けふは...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...多い小作人に対しても常に寛大な処置を取るのを以てきこえてゐた...
田山花袋 「ある僧の奇蹟」
...併しこの公平な寛大な立場のこの社会民主主義は...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...併し自由主義のように寛大なこの静止に立脚点を求めることによって...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...寛大な同情で世界を観照する...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...存外寛大な土方は...
中里介山 「大菩薩峠」
...わりに寛大な態度をみせるのが普通であるが...
中村地平 「南方郵信」
...人の好意には心から感謝するといった王族の寛大な風を身につけていた...
久生十蘭 「カストリ侯実録」
...なにをしてもゆるされた寛大な時代だったが...
久生十蘭 「無月物語」
...判決のまだ定まらないあいだは禁じられていた多少の寛大な待遇を許される...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「メールストロムの旋渦」
...怒鳴りつけるところだぞ」「いつも寛大なことで...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...とても寛大な男だから...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...つまらない者の感情をまで思いやってくれる寛大な愛に比べて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...(a)同情は寛大な心をそそるのに役立つし...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
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