...寛大な西洋人に迎へられたことを両氏の為に欣幸(きんかう)とし...
芥川龍之介 「続野人生計事」
...「ラエーフスキイ氏が寛大な紳士また騎士として帰宅することが御希望と見える...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...とくに寛大な心をいだくようになるのである...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...その後は忘れたように寛大な待遇をしているのですから...
中里介山 「大菩薩峠」
...存外寛大な土方は...
中里介山 「大菩薩峠」
...相手の寛大な御情(おなさけ)につけ上って...
夏目漱石 「坑夫」
...とまるで雲を攫(つか)むような寛大な事を云う...
夏目漱石 「文鳥」
...あるいは心の寛大なる人ならば...
新渡戸稲造 「自警録」
...おそらくわたしに対してほかのかたたちよりも寛大な判断を下してくれることでしょうし...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...ちょっと例のないほど寛大な心をもっていて...
久生十蘭 「キャラコさん」
...これなどは血法中ではまだ寛大な箇条というべきであって...
穂積陳重 「法窓夜話」
...すると直ちにレスブリッジ氏が寛大な決断をして...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...其とも寛大な紳士を描くことしか出来なかったでしょうか...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...こんな恋の憔悴(しょうすい)者にせめて話を聞いてやろうという寛大な気持ちをお見せになりましたか...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...しばらく一命を助けられ、もう一度、ご寛大な心から、五千余騎を彼に与え、葭萌関(かぼうかん)を攻めさせられたならば、蜀の軍勢は、この重要な関を守り固めるため、ことごとく引返して参るに違いありません...
吉川英治 「三国志」
...かれほど人間に対して寛大な人間はなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...その一部人間性にたいして寛大な風のあったりするのも中国である...
吉川英治 「人間山水図巻」
...その寛大な面(おもて)を仰ぎ合って...
吉川英治 「宮本武蔵」
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