...富士の高嶺の上にして...
高木敏雄 「比較神話学」
...真上に仰ぐ富士の高嶺(たかね)の姿でありました...
中里介山 「大菩薩峠」
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野口雨情 「朝おき雀」
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野口雨情 「未刊童謡」
...天地の春の初めを統べて立つ富士の高嶺と思ひけるかな久能の日本平で晴れ渡つた早春の富士山を見て真正面から堂々と詠出した作...
平野萬里 「晶子鑑賞」
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若山牧水 「樹木とその葉」
...天地の分れし時ゆ、神さびて高く貫き、駿河なる富士の高嶺を、天の原振りさけ見れば、渡る日の影も隱ろひ、照る月の光も見えず、白雲もいゆき憚り、時じくぞ雪は降りける、語りつぎ言ひつぎ行かむ、富士の高嶺は、田子の浦ゆうち出でて見れば眞白くぞ富士の高嶺に雪は降りけるこの歌の時代には四邊(あたり)に人家もなく田畑もなく、恐らくたゞうち續いた原野か森林であつたらうとおもふと、砂丘のはづれで響いてゐる浪の音など一層身にしみて聞きなされる...
若山牧水 「樹木とその葉」
...これはまた思ひもかけぬ富士の高嶺が獨り寂然(じやくねん)として霞の上に輝いてゐたのである...
若山牧水 「樹木とその葉」
...これはまた独り静かに富士の高嶺が浮き出て見えているのであった...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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