...しかし二十世紀の日本も尊王の精神に富んでいることは当時の仏蘭西に劣らなそうである...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...干し草の匂のする男性はたいてい浅ましい動物的の本能に富んでいるらしかった...
芥川龍之介 「春」
...この上もなく趣味に富んでいる...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...だからイデオロギーの「心理学」は今の問題に取っては恐らく極めて有益な示唆に富んでいるだろうが...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...教訓に富んでいるのだ...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...示唆に富んでいる...
戸坂潤 「読書法」
...あるいは感激性に富んでいるとかの点において...
夏目漱石 「文芸と道徳」
...などの力に富んでいることは驚くべきものであって...
新渡戸稲造 「今世風の教育」
...かえって青春的の浪漫感に富んでいる...
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」
...一旦意気に感じたらその者のためには真実水火も辞せぬというような無益な感激性に富んでいるのである...
久生十蘭 「魔都」
...この石壁法は頗る原始法の属性に富んでいるが...
穂積陳重 「法窓夜話」
...良人が美しく若く華やかで魅力に富んでいるのを見るのは...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ある幸福」
...お前は己より富んでいる...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...如何(いか)にも希望に富んでいる...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...大部分の人々は借り物の才能で富んでいる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...作らぬままの変化に富んでいるため...
山本周五郎 「日本婦道記」
...元々社交性には富んでいる...
吉川英治 「新・水滸伝」
...理智に富んでいるらしい風貌と...
リットン Edward George Earle Bulwer-Lytton 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
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