...人民は富み榮えました...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...一瞬前までは私は確かにすべての人の尊敬を受けて、富み、愛されていたし、――家の食堂には私のために食事の支度がしてあった...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...あまりに余情に富み過ぎて...
谷崎潤一郎 「秘密」
...いずれにしてもこの家が富み栄えていた時分に...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...黄金に 315富み黄銅に富めるもの)形惡しきも脚速し...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...吾子(ごし)年富み才雄...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...世界中で最も富み最も繁栄せるこの帝国は...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...ただ、国が富み、人々が代用品を用いるのを好まず、また教区が莫大な金額を分配するので、価格が過度の騰貴を告げ、中流階級、または少くとも貧民のすぐ上の階級が、実際パンを通常量だけ買えなくなって、止むを得ずこれを節約するに至るまでは、右の目的は達せられ得ないのである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...あのわざとこしらえたティツィアン風の金髪とダイヤモンドの飾りとを持つ、裕福な美しい婦人たち、そのあでやかな顔立ちには、天才的な肖像画家の手で、永遠が与えられ、その恋愛生活は市中の評判になっている――カアネヴァルの芸術家祭の女王たち、いささか粉黛(ふんたい)を施し、いささか彩色を加えていて、上品な皮肉をたたえ、媚態に富み、崇拝に価する――そういう婦人たちのだれかに...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「神の剣」
...和算家は趣味性に富み...
三上義夫 「和算の社会的・芸術的特性について」
...若鷹は茶褐色の斑(ふ)に富み...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...男は貧しく女は富み栄える運をもたせたと...
柳田国男 「海上の道」
...さらにその特色に富みたる行事形態を...
柳田国男 「海上の道」
...従って特殊性に富みたる民族の経歴を外(ほか)にして...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...倉厨(そうちゅう)は富み...
吉川英治 「三国志」
...家は富み国は栄えるばかりだ...
吉川英治 「三国志」
...上方から西は天産に富み...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...そういう俗人たちは、礼儀正しく、慈愛に富み、隣人を誹謗せず、何人をも嫉まない...
和辻哲郎 「鎖国」
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