...遙(はるか)に山のあなたには、人の築きし城のうち、國富み榮え、民繁(しげ)き都はあれど、ものみなはかたみにつらき犧牲(いけにへ)の鬮(くじ)のさだめを免(のが)れあへず、青人草(あをひとぐさ)の細工蜂(さいくばち)、黄泉(よみ)の坂路(さかぢ)のさかしきに、とはに磐石(ばんじやく)押し上ぐるシシュフォス王(わう)の姿かな...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...人民(おほみたから)富み榮えき...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...年一年と工夫に富み...
太宰治 「おしゃれ童子」
......
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...而して汝われと共富み榮えたるイリオンを攻め亡さば...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...その金鉱に富み石炭に富み...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...侯は宮廷政治の宰相なり侯は自負心に富みて...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...そうして、その人びとの収入は多かったところから、家は急に富み、ぜいたくの有様は、人の耳目をおどろかし、品行はみだれ、風俗はくずれ、その醜い評判はいたるところで聞かれた...
蜷川新 「天皇」
...色艶は塗物のような滑らかげな艶(つや)に富み...
牧野信一 「鬼涙村」
...その最も趣味に富み字句しまりをる点において...
正岡子規 「人々に答ふ」
...富みかつ人口稠密な国土としては全く異常なものである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...すばらしい油――富みたるものは...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...富みたる人には黎明(しののめ)の冷たい微風となる...
室生犀星 「愛の詩集」
...これほど創意と風趣とに富み...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...釉(くすり)の流し方変化に富みいずれも卓越する...
柳宗悦 「工藝の道」
...倉厨(そうちゅう)は富み...
吉川英治 「三国志」
...富みまたは貧しくなければならぬ...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...そして既に富みそして更に繁栄と人口とにおいて進展しつつある国において...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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