...謂はゆる寇(こう)に兵を假(か)し...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...寇家の両親はそれを聞くとひどく駭いて車に乗って駈けつけた...
田中貢太郎 「水莽草」
...日本の武術は倭寇の爲めに支那に傳はり...
内藤湖南 「日本國民の文化的素質」
...和寇のような自由通商に如何なる関係があるか...
中井正一 「言語は生きている」
...当時神田の三崎町には元寇(げんこう)の役(えき)か何かのパノラマ館があったり...
中里介山 「生前身後の事」
...続いて大司寇(だいしこう)に進めて宰相(さいしょう)の事をも兼(か)ね摂(と)らせた...
中島敦 「弟子」
...牧畜と狩猟と寇掠(こうりゃく)と...
中島敦 「李陵」
...外寇(がいこう)はおこり...
蜷川新 「天皇」
...多分はいわゆる倭寇(わこう)時代の船の来往によって...
柳田国男 「海上の道」
...元寇や建武、また幕末維新のときに照らしても、あの國難打開にあたつて、史上にとどめられた人々の名は、極めて稀れな女性の名を除いては、悉くが男性である...
吉川英治 「折々の記」
...その副先鋒の将は盪寇(とうこう)将軍朱讃(しゅさん)であった...
吉川英治 「三国志」
...窮(キワ)マル寇(アダ)ヲ追ウ勿レ――と戒めている...
吉川英治 「三国志」
...国内四人の大寇(たいこう)(むほんにん)として...
吉川英治 「新・水滸伝」
...倭寇は、高麗史によると、一三五〇年庚寅の年から急激に盛んになっているそうである...
和辻哲郎 「鎖国」
...倭寇が九州の乱臣の所為であって...
和辻哲郎 「鎖国」
...捕虜の送還は倭寇の逆を行くものとして勘合と同じく平和の保障を意味したかも知れない...
和辻哲郎 「鎖国」
...シャビエルが日本に来たのはこの倭寇盛行の時代の初期であった...
和辻哲郎 「鎖国」
...倭寇は、記録の示すところでは、一三五〇年から突如として始まっているが、しかしその前の十数年は建武中興の失敗に引きつづいた国内混乱の時期であり、そうしてその混乱は一三五〇年以後にも続いている...
和辻哲郎 「鎖国」
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