...密生した森の中を歩くのは不安だ...
...そのスカートのプリーツには、密生した柄が描かれている...
...この地域は暑く湿気が多く、密生したカビが生えやすい...
...この海域は密生したサンゴ礁が広がっている...
...この植物は十分な光と水を与えると、密生するように成長する...
...竹や雑木や草などが密生している...
梅崎春生 「狂い凧」
...丁度頤の先のところに真白なひとつかみの白毛が密生していることで有名だった...
海野十三 「人造人間事件」
...ほとんど隙間のないくらいに色々の葉が密生する...
寺田寅彦 「小さな出来事」
...また雛には玉子色の産毛が密生していて...
外村繁 「澪標」
...密生した羊歯(しだ)類の間に見え隠れする...
中島敦 「環礁」
...椰子と蛸樹と麺麭樹とがギツシリ密生してゐる...
中島敦 「環礁」
...これが年收五萬乃至七萬に上るといふ(椰子の密生した島を有(も)つてゐるといふだけで...
中島敦 「環礁」
...勘次(かんじ)の村落(むら)は臺地(だいち)であるのと鬼怒川(きぬがは)の土手(どて)が篠(しの)の密生(みつせい)した根(ね)の力(ちから)を以(もつ)て僅(わづか)ながら崩壤(ほうくわい)する土(つち)を引(ひ)き止(と)めたので損害(そんがい)が輕(かる)く濟(す)んだ...
長塚節 「土」
...(もしも人類が自らの手で自滅を計るとしても恐らく草木は焼跡に密生し...
原民喜 「火の踵」
...数年前までは笹や灌木(かんぼく)などの密生した全くの荒蕪地(こうぶち)であったのである...
火野葦平 「糞尿譚」
...……その羊齒の密生してゐる叔母の別莊には...
堀辰雄 「恢復期」
...それが密生し、根と茎とを参差(しんし)させ、すき間もなく原野を蔽(おお)うてつづいていた...
本庄陸男 「石狩川」
...密生した灌木(かんぼく)と雑木林の間に...
山本周五郎 「風流太平記」
...その地方で金竹と呼んでいる細い篠竹(しのだけ)の密生した斜面があった...
山本周五郎 「藪落し」
...密生しているので...
吉川英治 「平の将門」
...密生した楢(なら)の傾斜で...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...それも密生した林ではなく...
吉川英治 「宮本武蔵」
...森と湖との間ほぼ一町あまり、ゆるやかなる傾斜となり、青篠密生す...
若山牧水 「樹木とその葉」
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