...密生した森の中を歩くのは不安だ...
...そのスカートのプリーツには、密生した柄が描かれている...
...この地域は暑く湿気が多く、密生したカビが生えやすい...
...この海域は密生したサンゴ礁が広がっている...
...この植物は十分な光と水を与えると、密生するように成長する...
...小柴が密生している...
鵜殿正雄 「穂高岳槍ヶ岳縦走記」
...そこらにずらずらと密生していたのである...
梅崎春生 「庭の眺め」
...そこには八手(やつで)や五月躑躅(さつき)が密生していて...
海野十三 「恐怖の口笛」
...この密生した葉の林の中から数限りもない小さな生き動くものの世界が産まれる...
寺田寅彦 「芝刈り」
...また雛には玉子色の産毛が密生していて...
外村繁 「澪標」
...一面に産毛が密生してるような感じで...
豊島与志雄 「自由人」
...密生した羊齒類の間に見え隱れする...
中島敦 「環礁」
...密生した樹立は雫も滴(したた)るかと思はれて薄暗い...
長塚節 「炭燒のむすめ」
...勘次(かんじ)の村落(むら)は臺地(だいち)であるのと鬼怒川(きぬがは)の土手(どて)が篠(しの)の密生(みつせい)した根(ね)の力(ちから)を以(もつ)て僅(わづか)ながら崩壤(ほうくわい)する土(つち)を引(ひ)き止(と)めたので損害(そんがい)が輕(かる)く濟(す)んだ...
長塚節 「土」
...植物の密生に依って...
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」
...そこから少し行くと芹が密生してゐるためにすつかり埋まつて水の見えなくなつてゐる大きな池へ出た...
堀辰雄 「エトランジェ」
...暗緑色の細かい葉をもつた草が一かたまりになつて密生してゐた...
堀辰雄 「恢復期」
...木々は接近しているけど侵入できないほど密生してないし...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...この樹の葉はイヌマキのそれよりは小形でもっと枝に密生している...
牧野富太郎 「植物記」
...前に立つと密生した松林のかなたに...
山本周五郎 「おばな沢」
...その地方で金竹と呼んでいる細い篠竹(しのだけ)の密生した斜面があった...
山本周五郎 「藪落し」
...熊笹の密生している場所から...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...隠密生涯(おんみつしょうがい)の墓石が立つ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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