...家に寄生している寄食者がいる...
...寄食者を駆除するための方法を調べている...
...彼女は寄食者を養っていると周りから言われていた...
...寄食者が作る被害を防ぐためには、日頃から掃除を心がける必要がある...
...寄食者にまつわる法律に詳しい人に相談した方がいいかもしれない...
...それは再び寄食した福田家の生活が非常な困窮状態に陷つたためでありました...
石川三四郎 「浪」
...首尾よく合格して軍人となっても狷介(けんかい)不覊(ふき)の性質が累(わずらい)をなして到底長く軍閥に寄食していられなかったろう...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...当分麻布(あざぶ)の親戚の家に寄食しながら...
谷崎潤一郎 「細雪」
...義兄が先月来寄食していた関係から...
谷崎潤一郎 「細雪」
...また湯島の下宿に寄食(かか)っていた...
徳田秋声 「足迹」
...そして寄食している法律書生を呼びつけて...
徳田秋声 「黴」
...去勢者、寄食者、無能力者ともいうべきもので、少しの土地と少しの無分別と少しの機才とを持っており、社交裏(しゃこうり)に出ては田舎者でありながら、居酒屋においては一かどの紳士だと自惚(うぬぼ)れている...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...さういふ家に倅を寄食させる父の考へが解らぬ! と云つた...
牧野信一 「小川の流れ」
...夕暮時になつて私は寄食先(ゐさふろうさき)の親戚へ戻るために堀留で電車を降りて問屋町の方へ曲つて行くと途上で従妹の輝子に出遇つた...
牧野信一 「奇友往来」
...行きあたりばつたりに何処へでも歩いて行つて出遇つた人間に少しづつの因念をつけて寄食生活をつゞけてゐるのだといふ閑吉の姿にも...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...しかも士卒は以て己れの有の如く思ひ従軍記者は以て他人の家に寄食するが如く感ず...
正岡子規 「従軍紀事」
...彼は愛宕下(あたごした)辺の伯父の家に寄食しているとばかりで...
松本泰 「暴風雨に終わった一日」
...彼は弁公の親分のもとに寄食する身となった...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...寄食してゐる叔父の家に歸り...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...貧しい兄の家に寄食して農業や家事を手伝つてゐた)と信太郎との夫婦約束のこと...
三好十郎 「おスミの持参金」
...事情があつて姉とか兄の家に寄食してゐて...
室生犀星 「はるあはれ」
...寄食者の中(うち)には去らしめようにも往(ゆ)いて投ずべき家のないものもある...
森鴎外 「渋江抽斎」
...叔父光安のやしきに寄食して...
吉川英治 「新書太閤記」
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