...私達は恐がつて一しきり其の家のまはりに寄りつきませんでした...
伊藤野枝 「白痴の母」
...隣りに芸者がいても寄りつきもしない...
岩野泡鳴 「耽溺」
...もう俗人などはあまり寄りつきません...
上村松園 「女の話・花の話」
...三日家へ寄りつきもしなかった...
徳田秋声 「足迹」
...家に寄りつきゃしないんだ...
豊島与志雄 「黒点」
...寄りつきもしないで...
豊島与志雄 「三つの嘘」
...寄りつきもしなくなったわ...
豊島与志雄 「掠奪せられたる男」
...あまり道庵の家へ寄りつきません...
中里介山 「大菩薩峠」
...誰ひとり寄りつきもしないのに...
中里介山 「大菩薩峠」
...寄りつきの室の患者は如何したの...
中原中也 「その頃の生活」
...大抵の事に辟易(へきえき)しそうもないもんだがやっぱり醜(きた)ないものの傍(そば)へは寄りつきたくなかった...
夏目漱石 「坑夫」
...それを知つて居るのか」「主人の小言が始まると店中のものは近所(そば)へ寄りつきません」「彌吉の部屋を覗いたといふのは何時のことだ?」「二階へ登る時と...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...二人とも寄りつきませんよ」小僧の定吉は思いのほかに皮肉でした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...娘のお信も寄りつきません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...寄りつきがたいような辛辣(しんらつ)な表情が彫りこまれるようになった...
久生十蘭 「キャラコさん」
...とにかくに寄りつきを好くするこそ緊要なれ...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...金の無心以外は寄りつきません...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...店へは寄りつきもしなかった...
山本周五郎 「五瓣の椿」
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