...全體の感じは應接間と廣間の奇妙な寄せ集めであつた...
アーヴィング 高垣松雄訳 「クリスマス・イーヴ」
...事実上短いものの寄せ集めばかりである...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...反古(ほご)や不用の雑誌なぞが寄せ集めてあつた...
鈴木三重吉 「桑の実」
...けっして書かれたことのない手紙の寄せ集めであった...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...「いかに速く動くよ、六月の雨は、寄せ集められて、最上川(もがみがわ)に」「大波は巻きつつ寄せる、そうして銀河は、佐渡島(さどがしま)へ横切って延び拡がる」このごろ、よんどころない必要から、リグヴェーダの中の一章句と称するもののドイツ訳を、ちょうどこんな調子で邦語に飜訳しなければならなかった...
寺田寅彦 「柿の種」
...字畫の似たやうなものを寄せ集めたに過ぎぬのだから...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...一々丹念に寄せ集めてあるではないか...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...周囲にユダヤ人ばかりを寄せ集めて...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...どうしてこうめちゃくちゃに線路を寄せ集めたものか...
豊島与志雄 「どぶろく幻想」
...鼠の巣のように襤褸屑を寄せ集めた異様な堆積の中に...
久生十蘭 「カストリ侯実録」
...難破船の寄せ集めのようなみじめな船が...
久生十蘭 「南極記」
...貸バンガローや売店や管理人の事務所を寄せ集めたキャンプ村がある...
久生十蘭 「肌色の月」
...武者さんのお嬢さんへ寄せ集めのお菓子を届けると...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...膳(ぜん)や食器なども寄せ集めのもので...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...群をなして寄せ集められ...
柳田国男 「海上の道」
...実に詰まらない小事件の寄せ集めに過ぎないと考えられるので...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...一所(ひとところ)へ寄せ集めて...
吉川英治 「宮本武蔵」
...もとよりこの理想の姿は彼が経験によって作り出した寄せ集めの姿ではない...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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