...全體の感じは應接間と廣間の奇妙な寄せ集めであつた...
アーヴィング 高垣松雄訳 「クリスマス・イーヴ」
...それを寄せ集めて何斗何石という数にまとめるのであって...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...ハンドバツク寄せ集めあり春の芝三月二十三日 関西夏草会...
高浜虚子 「六百句」
...この二つの著書から特に著者の氣にいりの同じ匂ひの作品ばかりを寄せ集めて一本にまとめたら...
太宰治 「『老ハイデルベルヒ』序」
...秩序も構図もなく寄せ集められた「雑多な事実」に満ちている新聞にでも眼を通してゆくような印象を受ける...
太宰治 「虚構の春」
...これをいくら寄せ集めても何等の「理論」にはならぬ...
戸坂潤 「技術の哲学」
...一々丹念に寄せ集めてあるではないか...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...それを寄せ集めて編纂したので...
内藤湖南 「支那史學史概要」
...鍔(つば)のひろい笊(ざる)の底にまろびあういろいろな鶏の卵は私のために乏しい村の隅ずみから寄せ集めたものである...
中勘助 「島守」
...この頃出る色々のものから寄せ集めたような...
中谷宇吉郎 「先生を囲る話」
...がらんとした広い部屋の真中にいくつも卓が寄せ集めてあって...
中谷宇吉郎 「リチャードソン」
...ああいう寄せ集めの人種を一つの国家にまとめ上げて...
中谷宇吉郎 「六三制を活かす道」
...「まあ我々全部寄せ集めたよりも彼は偉いんだから...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...掠奪と放火をこの世の生甲斐にしている無智兇暴な外国人の傭兵の寄せ集めで...
久生十蘭 「海難記」
...与うべき施物以上に多数の希望者を常に寄せ集めるものなることに考え至った時...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...古板や燒けトタンを寄せ集めて立てたヨロヨロのバラックなり...
三好十郎 「肌の匂い」
...下町中の娘を寄せ集めてもこれくらいの髪をもっているもんはあれあしない...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...つねに百姓らしからぬ無頼(ぶらい)のみを寄せ集め...
吉川英治 「新・水滸伝」
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