...よほどの苦心をして何かから搾り取って寄せ集めでもしたものに違いない...
大杉栄 「獄中記」
...ハンドバツク寄せ集めあり春の芝三月二十三日 関西夏草会...
高浜虚子 「六百句」
...日本の國を二十ほど寄せ集めたくらゐの廣大な場所が燃えてゐる...
太宰治 「お伽草紙」
...「いかに速く動くよ、六月の雨は、寄せ集められて、最上川(もがみがわ)に」「大波は巻きつつ寄せる、そうして銀河は、佐渡島(さどがしま)へ横切って延び拡がる」このごろ、よんどころない必要から、リグヴェーダの中の一章句と称するもののドイツ訳を、ちょうどこんな調子で邦語に飜訳しなければならなかった...
寺田寅彦 「柿の種」
...これほど立派な材料をこれほど豊富に寄せ集めて...
寺田寅彦 「読書の今昔」
...しかしほんとうな意味での新しい独創的の研究をするのに市場に売り古されて保証の付いているほど陳腐な器械ばかり寄せ集めてできたためしはおそらくないであろう...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...字畫の似たやうなものを寄せ集めたに過ぎぬのだから...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...それを寄せ集めた時の惨めさが心にきたからだ...
豊島与志雄 「好意」
...向は之を寄せ集めて...
内藤湖南 「支那目録學」
...その外色々のものを寄せ集めた...
内藤湖南 「支那目録學」
...募集した歩兵隊――一名茶袋(ちゃぶくろ)は烏合(うごう)の寄せ集めで...
中里介山 「大菩薩峠」
...この頃出る色々のものから寄せ集めたような...
中谷宇吉郎 「先生を囲る話」
...その先の木蔭には三四頭の牛が尻を寄せ集めて思ひ思ひの方向の雲を眺めてゐたり...
野上豐一郎 「大戰脱出記」
...自分で何かわけの分らない塵芥を寄せ集めてあやしげな煎じ薬をこしらえて飲んだりするが...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...現在のあれやこれやの作家のものを寄せ集めてもですね...
三好十郎 「好日」
...膳(ぜん)や食器なども寄せ集めのもので...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...遥々(はるばる)と是を一処に寄せ集めた...
柳田国男 「海上の道」
...つねに百姓らしからぬ無頼(ぶらい)のみを寄せ集め...
吉川英治 「新・水滸伝」
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