...全體の感じは應接間と廣間の奇妙な寄せ集めであつた...
アーヴィング 高垣松雄訳 「クリスマス・イーヴ」
...それを寄せ集めて何斗何石という数にまとめるのであって...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...ハンドバツク寄せ集めあり春の芝三月二十三日 関西夏草会...
高浜虚子 「六百句」
...今度も江戸の内府どのを相手に上方勢(かみがたぜい)を寄せ集めて大きな軍(いくさ)を起したほどの偉いお方であり...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...しかしほんとうな意味での新しい独創的の研究をするのに市場に売り古されて保証の付いているほど陳腐な器械ばかり寄せ集めてできたためしはおそらくないであろう...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...それを寄せ集めて編纂したので...
内藤湖南 「支那史學史概要」
...素早く薪を手近かに寄せ集めて...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...がらんとした広い部屋の真中にいくつも卓が寄せ集めてあって...
中谷宇吉郎 「リチャードソン」
...その先の木蔭には三四頭の牛が尻を寄せ集めて思ひ思ひの方向の雲を眺めてゐたり...
野上豐一郎 「大戰脱出記」
...近所の誰彼のその後の消息を絶えず何処(どこ)かから寄せ集めて...
原民喜 「廃墟から」
...掠奪と放火をこの世の生甲斐にしている無智兇暴な外国人の傭兵の寄せ集めで...
久生十蘭 「海難記」
...あれらは方々の作戦部隊のもてあまされものの寄せ集めで...
久生十蘭 「ノア」
...こまごまとした状況を寄せ集める...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...コマ歌舞伎なんて言っても、寄せ集めなので、端役がひどい...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...与うべき施物以上に多数の希望者を常に寄せ集めるものなることに考え至った時...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...古板や燒けトタンを寄せ集めて立てたヨロヨロのバラックなり...
三好十郎 「肌の匂い」
...手の届く限り寄せ集めたもので...
柳田国男 「年中行事覚書」
...つねに百姓らしからぬ無頼(ぶらい)のみを寄せ集め...
吉川英治 「新・水滸伝」
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