...寄せ手が静まれば籠城方も変に静まり返っている...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...薬師寺の時の寄せ手は二萬と云う数であったが...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...寄せ手はすさまじい鬨(とき)のこえをあげて責めにかゝったのでござります...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...わずか三千人をもって一まん五千の寄せ手をひきうけられましたのは此のお方でござりますが...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...寄せ手は廿二日のあさ一番どりの啼くころよりおい/\取りつめてまいりましたが...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...寄せ手の陣がきゅうに攻めつゞみのおとをひかえてひっそりいたしましたので...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...明日(あす)は浮世にひまをあける身があまりじめ/\していると寄せ手の奴ばらにわらわれる...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...寄せ手の兵はいずれの口もさほど士気が振っていなかったのだから...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...世子の本陣でもこの敗報と共に今いった諸口寄せ手の敗報もそろそろと聞えて来たので...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...寄せ手丘の下まで進みて...
森鴎外 「文づかい」
...二万ぢかい寄せ手の布陣が...
吉川英治 「私本太平記」
...――三河の住人、足助(あすけ)次郎が、幕府方の荒尾兄弟を射て取り、般若寺(はんにゃじ)の本性坊が、寄せ手の頭上に、大石の雨を降らせて、天皇旗の下に、二度の凱歌をわき上がらせたのも、この日につづいた合戦の中だった...
吉川英治 「私本太平記」
...ここの火を遠く望んで総懸りを起した寄せ手は...
吉川英治 「私本太平記」
...寄せ手の陣から、異様な唸(うな)りをひいて飛んで来るかぶら矢の結び文(ぶみ)も、再三、降伏せよと、すすめなんのための戦いかとも書いている...
吉川英治 「私本太平記」
...そこで、寄せ手は、城兵の心理をついて「降伏して出る者はみな助けん...
吉川英治 「私本太平記」
...怯(ひる)むな」寄せ手のほこる兵量が...
吉川英治 「私本太平記」
...変だぞ?」早くも見たのは寄せ手方の陣である...
吉川英治 「私本太平記」
...特に大きく寄せ手のうえに聞えた...
吉川英治 「私本太平記」
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