...相も変らず寄せ手の激しい攻撃が始まって...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...寄せ手はすさまじい鬨(とき)のこえをあげて責めにかゝったのでござります...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...それで二十九にちのよるは寄せ手もせめあぐんできゅうそくいたしまして...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...わずか三千人をもって一まん五千の寄せ手をひきうけられましたのは此のお方でござりますが...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...じぶんはこのしろで寄せ手をひきうけいまひとかっせんして腹をきるつもりだから...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...寄せ手は廿二日のあさ一番どりの啼くころよりおい/\取りつめてまいりましたが...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...あのように寄せ手のかゞり火が遠くなったぞ...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...世子の本陣でもこの敗報と共に今いった諸口寄せ手の敗報もそろそろと聞えて来たので...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...寄せ手の軍馬の蹄が砂漠の砂を捲き上げ...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...寄せ手丘の下まで進みて...
森鴎外 「文づかい」
...寄せ手の眠りを見すまして...
吉川英治 「私本太平記」
...寄せ手の大軍は、味方から抜け駈け者が出たことを、それで初めて知ったらしい...
吉川英治 「私本太平記」
...――三河の住人、足助(あすけ)次郎が、幕府方の荒尾兄弟を射て取り、般若寺(はんにゃじ)の本性坊が、寄せ手の頭上に、大石の雨を降らせて、天皇旗の下に、二度の凱歌をわき上がらせたのも、この日につづいた合戦の中だった...
吉川英治 「私本太平記」
...ここの火を遠く望んで総懸りを起した寄せ手は...
吉川英治 「私本太平記」
...寄せ手の陣から、異様な唸(うな)りをひいて飛んで来るかぶら矢の結び文(ぶみ)も、再三、降伏せよと、すすめなんのための戦いかとも書いている...
吉川英治 「私本太平記」
...怯(ひる)むな」寄せ手のほこる兵量が...
吉川英治 「私本太平記」
...特に大きく寄せ手のうえに聞えた...
吉川英治 「私本太平記」
...寄せ手はしぜん大軍の量にものをいわせている...
吉川英治 「私本太平記」
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