...心も体も此方(こつち)に寄せかけるやうにして泣いた...
田山録弥 「波の音」
...昭和五〜八年 金沢第七聯隊在営期篇一九三〇〜一九三三年(二十一〜二十四歳)◆復活のつもりで入れる火消壺解剖の胡蝶の翅に散る花粉いずれ死ぬ身を壁に寄せかける鉄骨の伸びる打鋲の遠ひびき恩給のつく頃部長の粉煙草註・一九八七年九月七日『北陸中日新聞』朝刊掲載・一叩人「一片の反古紙に直筆/反戦川柳作家鶴彬の作品発見」文中の作品...
鶴彬 「鶴彬全川柳」
...何も求めない無償の意味で心を寄せかける肌...
豊島与志雄 「ピンカンウーリの阿媽」
...身を寄せかけるようになった...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...身躯(からだ)の重みをちょっと寄せかけるや否や...
夏目漱石 「永日小品」
...内側の壁に死体を注意深く寄せかけると...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「黒猫」
...薫は縁側から一段高い長押(なげし)に上半身を寄せかけるようにして坐(ざ)しているのを見て...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...思わずヨロヨロとよろめいて横の壁にドシンと背中を寄せかけると...
夢野久作 「冗談に殺す」
...ひしと身を寄せかけるのだった...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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