...語を天下の読者に寄す...
芥川龍之介 「猿蟹合戦」
...逆巻き寄する海の牙(きば)に...
泉鏡花 「海異記」
...東海の鯤鯨(こんげい)をも吸寄すべき...
泉鏡花 「開扉一妖帖」
...たれかれの私に寄するクセニエに...
伊東静雄 「わがひとに与ふる哀歌」
...美濃(みの)一國の山々は波濤の打寄するが如く蜿蜒(ゑんえん)と連(つらな)り亙(わた)りて...
田山花袋 「秋の岐蘇路」
...溢れ流れて其めぐり蠅の一群寄するごと...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...計略おのおのらして船に乘じて寄する如(ごと)...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...我世の秋の寄するとき紅にほふかんばせに愛の光をかゞやかすなれはのどけき春の日か...
土井晩翠 「天地有情」
...畑の草田の草は猛烈(もうれつ)に攻め寄する...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
......
長塚節 「長塚節歌集 中」
...森を控へた草地が坂になる!黒き浜辺にマルガレエテが歩み寄するヴェールを風に千々にされながら...
中原中也 「山羊の歌」
...寄するときは甲の浪...
夏目漱石 「幻影の盾」
......
野口雨情 「未刊童謡」
...お売りお売りと言ひながら先に立つて砂糖の壺を引寄すれば...
樋口一葉 「たけくらべ」
...気味の悪い手紙も寄す……凡て...
牧野信一 「鏡地獄」
...裏に略図を書いたものを封筒に入れて寄すのであつた...
牧野信一 「奇友往来」
...春になると君は手紙を寄す人だ……などゝ云はれたことがある...
牧野信一 「晩春日記」
...件(くだん)の蛇海より来り寄す云々と見ゆ...
南方熊楠 「十二支考」
便利!手書き漢字入力検索