...二人が共謀して校長排斥を企ててゐるといふ寃罪(ゑんざい)を被(かうむ)つたこと...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...南洲の寃を雪がむとの心もこもるべく...
大町桂月 「南洲留魂祠」
...五百年歓喜の寃家(えんか)に逢い...
田中貢太郎 「牡丹燈記」
...とんでもないことでございます」継母のお嘉代はひたむきに倅の文次郎の寃(むじつ)を訴えるのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...さりとは學士(がくし)さま寃罪(ゑんざい)の訴(うつた)へどころもなし...
樋口一葉 「經つくゑ」
...とにかくこれらを標準として翁の伎倆を評する人があるならば大なる寃罪(えんざい)を翁に加へるものである...
正岡子規 「病牀六尺」
...(柳原紀光の閉自語)昔し稚兒が寃死した室らしい...
南方熊楠 「人柱の話」
...寃(えん)もまた甚(はなはだ)しいと思ったのである...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...そしてそれが全くの寃罪(えんざい)でもなかったらしい...
森鴎外 「心中」
...しかも彼女はその寃(むじつ)を訴えることさえできず...
山本周五郎 「青べか物語」
...その雪寃(せつえん)のために奔走して幕府に追われ...
山本周五郎 「新潮記」
...また自分の寃罪(えんざい)をはらしたいということで...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...しきりに自分の寃罪(えんざい)を主張し...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...歌集は君が奇禍に遭つて獄に入り、寃晴れて後、欧洲に遊ばれた間の感懐を詠ぜられたものである...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...かれの寃(えん)はそそがれた...
吉川英治 「神州天馬侠」
...その寃(えん)をここに雪(そそ)いでおかねばならない...
吉川英治 「新書太閤記」
...――またそれは林冲が奉行白洲(しらす)で訴えた寃罪(むじつ)のさけびとも合致していた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...大兄が祖先の寃(えん)を明らかになさろうとする点は充分にわかるが...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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