...寃罪(えんざい)に伏した事になるのだから...
芥川龍之介 「創作」
...男の寃罪(ゑんざい)を晴すことが出来るかも知れない...
芥川龍之介 「世の中と女」
...寃(ゑん)も亦甚しきかな...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...しかもベルナルドオこれを寃(ぬれぎぬ)とすること能はざるが常なりき...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...小町は危いところで歌の寃罪からのがれることが出来たのであります...
上村松園 「謡曲と画題」
...君の寃罪(えんざい)ははれる訳だ」併し...
江戸川乱歩 「殺人迷路」
...四年ぶりにようやく寃罪がはれて釈放されたが...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...人の寃苦を救濟しつゝ遠く騎り出づべし...
テニソン Tennyson 菅野徳助、奈倉次郎訳 「アーサー王物語」
...そして此一文を書いて寃を漉ぐ機会を偶然にも与へて下すつたあなたには一片感謝の念が無いではありません...
土井晩翠 「漱石さんのロンドンにおけるエピソード」
...寃罪にて誅せられ廣常の後の如きは勿論...
原勝郎 「吾妻鏡の性質及其史料としての價値」
...蓋し寃枉の最も甚しきものならむ...
原勝郎 「貢院の春」
...さりとは學士(がくし)さま寃罪(ゑんざい)の訴(うつた)へどころもなし...
樋口一葉 「經つくゑ」
...婦人のために寃枉(えんおう)を訴えけるに...
福田英子 「妾の半生涯」
...狸の化けた憑いたは皆大いなる寃罪で...
柳田国男 「人狸同盟將に成らんとす」
...歌集は君が奇禍に遭つて獄に入り、寃晴れて後、欧洲に遊ばれた間の感懐を詠ぜられたものである...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...(笑聲)どういふ譯で井上秀子女史だけ贔負をするのか――井上さんが非常に美人ででもあつたら寃罪を受けるところなんです...
吉川英治 「折々の記」
...かれの寃(えん)はそそがれた...
吉川英治 「神州天馬侠」
...大兄が祖先の寃(えん)を明らかになさろうとする点は充分にわかるが...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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