...寃罪(えんざい)に伏した事になるのだから...
芥川龍之介 「創作」
...先祖の寃(ゑん)を雪(すす)ぐ為に...
芥川龍之介 「動物園」
...母のいわゆる寃罪(えんざい)は堂々と新聞紙上で雪(すす)がれたが...
有島武郎 「或る女」
...寃(ゑん)も亦甚しきかな...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...現(げん)に俺の母親(おふくろ)などは寃(むじつ)の咎(とが)で殺された...
内田魯庵 「犬物語」
...南洲の寃を雪がむとの心もこもるべく...
大町桂月 「南洲留魂祠」
...五百年歓喜の寃家(えんか)に逢(あ)い...
田中貢太郎 「牡丹燈籠 牡丹燈記」
...出でゝ人の寃苦を救ひ...
テニソン Tennyson 菅野徳助、奈倉次郎訳 「アーサー王物語」
...ヴォルテールはカラス(訳者注 十八世紀フランスの商人で寃罪を受けて残酷な死刑に処せられた人...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...どうして寃(むじつ)の世之次郎を縛つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...とんでもないことでございます」継母のお嘉代はひたむきに倅の文次郎の寃(むじつ)を訴えるのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...寃罪にて誅せられ廣常の後の如きは勿論...
原勝郎 「吾妻鏡の性質及其史料としての價値」
...蓋し寃枉の最も甚しきものならむ...
原勝郎 「貢院の春」
...意外にも奇怪千万(せんばん)なる寃罪(えんざい)の因となりて...
福田英子 「妾の半生涯」
...なお彼らが想像せる寃罪(えんざい)には心付くべくもあらずして...
福田英子 「妾の半生涯」
...これぞ余が寃罪を身に負ひて...
森鴎外 「舞姫」
...狸の化けた憑いたは皆大いなる寃罪で...
柳田国男 「人狸同盟將に成らんとす」
...また自分の寃罪(えんざい)をはらしたいということで...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
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