...西方に金色の寂光が降りそそぐ弥陀の浄土があると考えている...
石原莞爾 「最終戦争論」
...「寂光院はまだ遠いですか」と三藏は茶店の婆さんを顧みる...
高濱虚子 「俳諧師」
...「寂光院さんどすか...
高濱虚子 「俳諧師」
...それが寂光院さんどす」と婆さんは答へる...
高濱虚子 「俳諧師」
...八寂光院の門はひたと鎖してある...
高濱虚子 「俳諧師」
...寂光院の若い尼を主人公にして...
高濱虚子 「俳諧師」
...そこに無限の寂寥と寂光の領土が見出されるやうにも思へた...
徳田秋聲 「水ぎわの家」
...大原の寂光院(じゃっこういん)に美しい尼さんがいると聞いたから...
中里介山 「大菩薩峠」
...「寂光院の水仕(みずし)をつとめておりましたが...
中里介山 「大菩薩峠」
...寂光院の塔頭(たっちゅう)に新たなる庵(いおり)を結んだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...さて寂光院の傍らに...
中里介山 「大菩薩峠」
...そのうちに寂光院は姿も見えないくらい遥(はる)かあなたに馳け抜ける...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...それは先(ま)ずよしとして元来寂光院(じゃっこういん)がこの女なのか...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...抛(ほう)って置いて自然天然寂光院に往来で邂逅(かいこう)するのを待つよりほかに仕方がない...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...西海の青にも似たる山分けて閼伽の花摘む日となりしかなこれは寂光院に入られた建禮門院の上である...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...争ふても結局何うすることも出来ない友と友との間の吉井氏が扱ふ詩情豊かな寂光土に僕は十年一日の如く甘美な酒の陶酔感を得る...
牧野信一 「なつかしき挿話」
...三千院から寂光院あたりには...
吉川英治 「折々の記」
...季節になると大原の寂光院の小松智光尼が...
吉川英治 「舌のすさび」
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