...西方に金色の寂光が降りそそぐ弥陀の浄土があると考えている...
石原莞爾 「最終戦争論」
...仏教のいわゆる娑婆(しゃば)即寂光とは...
井上円了 「おばけの正体」
...「寂光院はまだ遠いですか」と三藏は茶店の婆さんを顧みる...
高濱虚子 「俳諧師」
...青い窓から無宿の神樣歌集「寂光」の會のくづれが東洋軒の地下室を出ると...
竹久夢二 「砂がき」
...蕨は十二三年前までは寂光へ行く路...
田山花袋 「日光」
...「但惜無上道」が冷々たる寂光を浴びて...
中里介山 「大菩薩峠」
...大原の寂光院(じゃっこういん)に美しい尼さんがいると聞いたから...
中里介山 「大菩薩峠」
...その名声を以てすると三千院にもまさる寂光院...
中里介山 「大菩薩峠」
...寂光院には美しい尼さんがいるという話だが...
中里介山 「大菩薩峠」
...浩さんは松樹山(しょうじゅざん)の塹壕(ざんごう)からまだ上(あが)って来ないがその紀念の遺髪は遥(はる)かの海を渡って駒込の寂光院(じゃっこういん)に埋葬された...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...マクベスの門番が解けたら寂光院(じゃっこういん)の美人も解けるはずだ...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...マクベスの門番が怖(おそろ)しければ寂光院のこの女も淋しくなくてはならん...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...いきなり石段を一股(ひとまた)に飛び下りて化銀杏(ばけいちょう)の落葉を蹴散(けち)らして寂光院の門を出て先(ま)ず左の方を見た...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...そのうちに寂光院は姿も見えないくらい遥(はる)かあなたに馳け抜ける...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...その足で寂光院へ来て見たが...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...沙婆即寂光土など同一カテゴリイに属する思想で皆詩人の厳定しにくい処であらう...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...寂光院の尼さんが...
吉川英治 「折々の記」
...大原の寂光院をたずねてゆく...
吉川英治 「随筆 新平家」
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