...常寂光(じょうじゃっこう)の中に住(じゅう)そうには伊勢物語をそのままの恋をするよりほかはあるまい...
芥川龍之介 「邪宗門」
...あの古代のパンの神に似たアナトオル・フランスのユウトピア(「白い石の上で」)さへ仏陀(ぶつだ)の夢みた寂光土(じやくくわうど)ではない...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...娑婆即寂光、娑婆こそそのまま浄土です...
高神覚昇 「般若心経講義」
...「寂光院はまだ遠いですか」と三藏は茶店の婆さんを顧みる...
高濱虚子 「俳諧師」
...「寂光院さんどすか...
高濱虚子 「俳諧師」
...それが寂光院さんどす」と婆さんは答へる...
高濱虚子 「俳諧師」
...鏡のごとく磨かれたる壁にはあい面して描かれたる寂光の土がうつしだされて...
中井正一 「うつす」
...大原の寂光院(じゃっこういん)に美しい尼さんがいると聞いたから...
中里介山 「大菩薩峠」
...かの寂光院へ入らせおはします...
中里介山 「大菩薩峠」
...先の斜(なな)めに減った杖(つえ)を振り廻しながら寂光院と大師流(だいしりゅう)に古い紺青(こんじょう)で彫りつけた額を眺(なが)めて門を這入(はい)ると...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...聞くところによるとこの界隈(かいわい)で寂光院のばけ銀杏と云えば誰も知らぬ者はないそうだ...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...余が寂光院(じゃっこういん)の門を潜(くぐ)って得た情緒(じょうしょ)は...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...それから寂光院の不思議な現象に逢ってその現象が学問上から考えて相当の説明がつくと云う道行きが読者の心に合点(がてん)出来ればこの一篇の主意は済んだのである...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
......
萩原朔太郎 「短歌」
...その妻が「寂光院妙照日修大姉」とし...
森鴎外 「渋江抽斎」
...その寂光万華(まんげ)の燦(かが)やきの裡に...
吉川英治 「親鸞」
...世を避けた歌法師はともかく、清盛のむすめ平ノ徳子(建礼門院、高倉帝ノ中宮、幼帝安徳天皇ノ母)が壇ノ浦の後、ここの寂光院に、三十の若さを送ったのは、あわれである...
吉川英治 「随筆 新平家」
...冬陽もささない寂光の古刹(こさつ)...
吉川英治 「随筆 新平家」
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