...娑婆(しゃば)世界は常寂光土(じょうじゃつこうど)にひとしい...
芥川龍之介 「道祖問答」
...「寂光院はまだ遠いですか」と三藏は茶店の婆さんを顧みる...
高濱虚子 「俳諧師」
...「寂光院さんどすか...
高濱虚子 「俳諧師」
...人の世を橋にて隔て門を鎖ぢて隔てた此深雪の中の寂光院には人の世の暖か味は先の鐡瓶の湯の外には何物も無い...
高濱虚子 「俳諧師」
...青い窓から無宿の神樣歌集「寂光」の會のくづれが東洋軒の地下室を出ると...
竹久夢二 「砂がき」
...かの寂光院へ入らせおはします...
中里介山 「大菩薩峠」
...寂光院には美しい尼さんがいるという話だが...
中里介山 「大菩薩峠」
...浩さんは松樹山(しょうじゅざん)の塹壕(ざんごう)からまだ上(あが)って来ないがその紀念の遺髪は遥(はる)かの海を渡って駒込の寂光院(じゃっこういん)に埋葬された...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...先の斜(なな)めに減った杖(つえ)を振り廻しながら寂光院と大師流(だいしりゅう)に古い紺青(こんじょう)で彫りつけた額を眺(なが)めて門を這入(はい)ると...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...肝心(かんじん)の寂光院事件はまだ出て来ない...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...これに小説的分子を五分(ぶ)ばかり加味すれば寂光院事件は全く起らんとも云えぬ...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...今度は寂光院が襲って来る...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...魅力と云へば夢幻的に花やかな寂光の香りが漂うてゐるかのやうな淡さが専らで...
牧野信一 「天狗洞食客記」
...松珠は寂光院内の寂如軒(じやくによけん)に住んでゐた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...娑婆(しゃば)を寂光に即せしめるのである...
柳宗悦 「民藝四十年」
...季節になると大原の寂光院の小松智光尼が...
吉川英治 「舌のすさび」
...天華(てんげ)ふる極楽(ごくらく)の寂光土(じゃっこうど)へ一変したような光景である...
吉川英治 「神州天馬侠」
...目的の普賢院寂光寺...
吉川英治 「随筆 新平家」
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