例文・使い方一覧でみる「寂び」の意味


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...白井権八や小紫もやはりもの寂びた姿をしてゐた...   白井権八や小紫もやはりもの寂びた姿をしてゐたの読み方
芥川龍之介 「野人生計事」

...神寂びた宮居は寂然(ひつそり)として居る...   神寂びた宮居は寂然として居るの読み方
石川啄木 「葬列」

...現在かうして物寂びた御堂の中に心から誦經してゐる尼君となつた和泉式部を思ひ...   現在かうして物寂びた御堂の中に心から誦經してゐる尼君となつた和泉式部を思ひの読み方
今井邦子 「誠心院の一夜」

...神寂びた余りの冷たさはなく...   神寂びた余りの冷たさはなくの読み方
岩本素白 「六日月」

...神寂びし篠懸(すゞかけ)よ...   神寂びし篠懸よの読み方
上田敏 上田敏訳 「海潮音」

...莫愁湖の畔にもの寂びた堂があり...   莫愁湖の畔にもの寂びた堂がありの読み方
上村松園 「中支遊記」

...面にこもつて出てくるあの一種の音声がしづかに物寂びて...   面にこもつて出てくるあの一種の音声がしづかに物寂びての読み方
高村光太郎 「能の彫刻美」

...寂びしい花屋敷前が眼にうつるのだ...   寂びしい花屋敷前が眼にうつるのだの読み方
武田麟太郎 「一の酉」

...渡舟場が寂びれるにつれて...   渡舟場が寂びれるにつれての読み方
豊島与志雄 「渡舟場」

...余は秋寂びた雨の中に立つて此の戸樋を流れるものは何であるかと思つた...   余は秋寂びた雨の中に立つて此の戸樋を流れるものは何であるかと思つたの読み方
長塚節 「佐渡が島」

...土地のさまはどうしても以前の能褒野を其儘現在に見るやうでいたくも秋寂びて居る...   土地のさまはどうしても以前の能褒野を其儘現在に見るやうでいたくも秋寂びて居るの読み方
長塚節 「松蟲草」

...何となく物寂びた雅致を帯びて...   何となく物寂びた雅致を帯びての読み方
萩原朔太郎 「石段上りの街」

...おのずからまた内容の沁々とした心の咏嘆(寂びしおり)を表出している...   おのずからまた内容の沁々とした心の咏嘆を表出しているの読み方
萩原朔太郎 「郷愁の詩人 与謝蕪村」

...もの寂びた森のそばを過ぎて...   もの寂びた森のそばを過ぎての読み方
堀辰雄 「大和路・信濃路」

...上海だけの寂びと潤ひとが無いのは歳月を経ない新市街のためであらうか...   上海だけの寂びと潤ひとが無いのは歳月を経ない新市街のためであらうかの読み方
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」

...城隍廟の屋梁の重なつて欹つてゐる景致の物寂びてゐるのが好かつた...   城隍廟の屋梁の重なつて欹つてゐる景致の物寂びてゐるのが好かつたの読み方
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」

...而かも寂びてゐた...   而かも寂びてゐたの読み方
若山牧水 「木枯紀行」

...ゆきゆけどいまだ迫らぬこの谷の峡間(はざま)の紅葉時過ぎにけりこの谷の峡間を広み見えてをる四方の峰々冬寂びにけり岩山のいただきかけてあらはなる冬のすがたぞ親しかりける泥草鞋踏み入れて其処に酒をわかすこの国の囲炉裏なつかしきかなとろとろと榾火(ほだび)燃えつつわが寒き草鞋の泥の乾き来るなり居酒屋の榾火のけむり出でてゆく軒端に冬の山晴れて見ゆとある居酒屋で梓山村に帰りがけの爺さんと一緒になり...   ゆきゆけどいまだ迫らぬこの谷の峡間の紅葉時過ぎにけりこの谷の峡間を広み見えてをる四方の峰々冬寂びにけり岩山のいただきかけてあらはなる冬のすがたぞ親しかりける泥草鞋踏み入れて其処に酒をわかすこの国の囲炉裏なつかしきかなとろとろと榾火燃えつつわが寒き草鞋の泥の乾き来るなり居酒屋の榾火のけむり出でてゆく軒端に冬の山晴れて見ゆとある居酒屋で梓山村に帰りがけの爺さんと一緒になりの読み方
若山牧水 「木枯紀行」

「寂び」の読みかた

「寂び」の書き方・書き順

いろんなフォントで「寂び」


ランダム例文:
反応が鈍い   大奥   鉛分  

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