例文・使い方一覧でみる「寂しみ」の意味

...目に湧いて来る寂しみの雲に読む... 目に湧いて来る寂しみの雲に読むの読み方
石川啄木「菊池君」

...一生の寂しみをうち籠（こ）めた恋をさえ言い現わし得ないで終ってしまった... 一生の寂しみをうち籠めた恋をさえ言い現わし得ないで終ってしまったの読み方
岩野泡鳴「耽溺」

...愛婦に棄てられた樣な寂しみを單調子な海岸に觀ずる「眞赤な太陽...
岩野泡鳴「泡鳴五部作」

...そのともし火は義雄自身の樣な一文なしの寂しみを表してゐる... そのともし火は義雄自身の樣な一文なしの寂しみを表してゐるの読み方
岩野泡鳴「泡鳴五部作」

...自分の身のそがられたやうな寂しみをおぼえた... 自分の身のそがられたやうな寂しみをおぼえたの読み方
岩野泡鳴「泡鳴五部作」

...せんりやう自身の生命の寂しみから... せんりやう自身の生命の寂しみからの読み方
薄田泣菫「独楽園」

...案外なほど寂しみのある表情を浮かべ... 案外なほど寂しみのある表情を浮かべの読み方
田畑修一郎「医師高間房一氏」

...あかるくして寂しみある中庭の柘榴の花... あかるくして寂しみある中庭の柘榴の花の読み方
萩原朔太郎「よき祖母上に」

...寂しみに沈みやすいその心に... 寂しみに沈みやすいその心にの読み方
長谷川時雨「松井須磨子」

...女に逃げられた時の寂しみを味つてゐるんだと私は思つた... 女に逃げられた時の寂しみを味つてゐるんだと私は思つたの読み方
平出修「二黒の巳」

...俺の寂しみはこの暗黒な幕の内から生れる... 俺の寂しみはこの暗黒な幕の内から生れるの読み方
平出修「瘢痕」

...安心と寂しみがあるだろう... 安心と寂しみがあるだろうの読み方
宮本百合子「感情の動き」

...安心と寂しみと不満とがある... 安心と寂しみと不満とがあるの読み方
宮本百合子「感情の動き」

...しかしその実に至つては天来の寂しみをもつて... しかしその実に至つては天来の寂しみをもつての読み方
室生犀星「冬の庭」

...東の極（はて）のつゝましい国に帰つて来たと云ふ寂しみを感じぬでもなかつた... 東の極のつゝましい国に帰つて来たと云ふ寂しみを感じぬでもなかつたの読み方
與謝野晶子「帰つてから」

...柔しい寂しみはない... 柔しい寂しみはないの読み方
吉江喬松「山岳美觀」

...だから、お酔いになると、なお、心の寂しみが、滲（にじ）み出てくる... だから、お酔いになると、なお、心の寂しみが、滲み出てくるの読み方
吉川英治「平の将門」

...やり場のない寂しみがそれである... やり場のない寂しみがそれであるの読み方
若山牧水「樹木とその葉」

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