...昼でさへ寂しいこの御所は...
芥川龍之介 「地獄変」
...しかしある寂しい朝...
芥川龍之介 「桃太郎」
...」「寂しい、のみならず澄まし切ってる、冷然としたものだ...
泉鏡花 「薄紅梅」
...初めて札幌停車場の前に立つた時の寂しい感じを...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...田舎の寂しい村に生れて...
薄田泣菫 「草の親しみ」
...仏壇のある寂しい部屋を...
徳田秋声 「あらくれ」
...しかし環境の寂しい割りに小夜子の家はいつも賑(にぎ)やかであった...
徳田秋声 「仮装人物」
...寂しいことだと思っちゃ厭(いや)ですよ...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...二人では寂しいといふので僕を置いたのであつた...
長塚節 「開業醫」
...寂しい道へ平氣で這入つて行くぢやあないか...
南部修太郎 「S中尉の話」
...寂しい姿が想像された...
橋本五郎 「自殺を買う話」
...事によったら冬休みに遊びに行きますから待っていて下さい」明はおようや初枝に寂しいほほ笑みを浮べて見せながら...
堀辰雄 「菜穂子」
...自分を寂しいと思ふ以上に...
牧野信一 「凸面鏡」
...けれども寂しい音をたてゝ...
水野仙子 「響」
...自分にはこの寂しい海辺で命を落とさねばならぬ罪業(ざいごう)はないわけであると自信するのであるが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...寂しい人生を展開することができなかったであろう...
柳田国男 「雪国の春」
...山家の夜の更けて行く灯の中に斯うしてこの娘が默然として坐つてゐるのに氣が附くと妙に一種の寂しい思ひがして...
若山牧水 「姉妹」
...雲の片(かけら)は次第に消えて白い月影のみいよ/\寂しい...
若山牧水 「岬の端」
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