...寂しさに馴れてる耳にも哀れに悲しい...
伊藤左千夫 「新万葉物語」
...孤島の寂寥が、作曲をするような繊弱な、芸術家のセンスを狂わせたのではないか? と、新聞は述べていますが、どんな神経の持ち主たりとて、たった一晩ぐらいの寂寥さで、発狂するとは考えられないことです...
橘外男 「棚田裁判長の怪死」
...であるのに再び寂寞(せきばく)荒涼たる以前の平凡なる生活にかえらなければならぬとは……...
田山花袋 「蒲団」
...廓を出てからの親子は何となし寂しげに見えた...
徳田秋声 「挿話」
...足元から寂しい音がわき起る...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...私(わたし)の胸(むね)には何かしら變(へん)な寂(さび)しさが湧(わ)いてくる...
南部修太郎 「寫眞と思ひ出」
...人生の寂しさを忘れるわえ...
萩原朔太郎 「所得人 室生犀星」
...ドンドンという音で静寂が破られ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...そんな寂しさから...
牧野信一 「城ヶ島の春」
...「この寂しさを何とかして下さい...
牧野信一 「痩身記」
...四囲寂として声なし...
牧野信一 「貧しき日録」
...この寂しいところにわかアラスデルと呼ばれた息子とただ二人で住んでいた...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「漁師」
...ぽつねんと一つきり明るく點された電燈が別けても寂しさうに眺められた...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...ここにてはいまも除夜(じょや)に眠らず、元旦に眠るが習いなれば、万戸寂然たり...
森鴎外 「舞姫」
...寂然(じゃくねん)と――答えもしない...
吉川英治 「三国志」
...嫋々(じょうじょう)としてもの淋しい遍路(へんろ)の鈴(りん)が寂寞(せきばく)をゆすって鳴る……...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...あまりの寂(しず)けさに...
吉川英治 「日本名婦伝」
...寂然(じゃくねん)と坐っていた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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