...此人が感ずる悲痛も寂寥も歡喜も...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...ただ寂しさのみがわたしの周圍を閉ざすのでありました...
石川三四郎 「浪」
...そして寂しい空気が籠つた...
石川啄木 「鳥影」
...後はまた寂しかつた...
伊藤野枝 「日記より」
...寂寞(じやくまく)や...
薄田淳介 「白羊宮」
...近県の寂れた宿場町や...
武田麟太郎 「大凶の籤」
...そして私に於てはその安らかさが寂しさを償うて余りあり...
種田山頭火 「行乞記」
...そのころの痩せこけた寂しい姿が痛ましく目に浮かんできた...
徳田秋声 「蒼白い月」
...底知れぬ寂莫の感が胸の奥からこみ上げて来た...
豊島与志雄 「愚かな一日」
...薄暗い寂しい通りを大跨(おおまた)に歩きたかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...寂莫(せきばく)とした小書院(こしょいん)一杯に反響して...
直木三十五 「大岡越前の独立」
...閑寂な感じを持った美しい曲である...
野村胡堂 「楽聖物語」
...一年老いた父と母と小娘二人との寂しいくらし――それは私が十二の頃の思出に先づ浮んで來る家庭の姿であつた...
水野仙子 「白い雌鷄の行方」
...三田は寂しく思ひ出した...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...木の葉も凋落(ちょうらく)する寂寥(せきりょう)の秋が迫るにつれて癒(いや)しがたき傷手(いたで)に冷え冷えと風の沁むように何ともわからないながらも...
水上滝太郎 「山の手の子」
...緑の濃さと強い日に光っている広い道の寂しさには...
「おもかげ」
...秋はてて寂しさまさる木(こ)の本(もと)を吹きな過ぐしそ嶺(みね)の松風とお歌いになって...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...幽林の如く寂(しずか)ではなかった...
吉川英治 「上杉謙信」
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