...宿引(やどひき)なり...
泉鏡花 「怨霊借用」
...宿引(やどひき)が二人待って居る...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...宿引が二人待つて居る...
徳冨蘆花 「熊の足跡」
...「あの客人はどこへ行かんすやら」大竹小竹の宿引(やどひき)が不審の眼を(みは)ったのも気がつかず...
中里介山 「大菩薩峠」
...さしも客を争う宿引(やどひき)も...
中里介山 「大菩薩峠」
...桔梗屋喜七は手前共でございます」宿引(やどひき)の声...
中里介山 「大菩薩峠」
...余は店先から聲をかけた宿引に止められて此の温泉で一日の疲勞を醫することにした...
長塚節 「旅の日記」
...彼は宿引であつたのだ...
長塚節 「彌彦山」
...余は構はずにぶら/\來ると宿引も跟いて來る...
長塚節 「彌彦山」
...へえ四百卅間ござりますからと宿引がいつた...
長塚節 「彌彦山」
...橋の欄干に凭れながら荷物に挾んであつた地圖を披いて見ると宿引は此時まだ余の傍に居つたのであつたが旦那あれはお彌彦山でこゝから八里ございます...
長塚節 「彌彦山」
...宿引きに、金太夫と云ふ旅館へ連れて行かれた...
林芙美子 「浮雲」
...年寄りの宿引きの案内で...
林芙美子 「浮雲」
...ところが、その波止場には、税関吏、運送屋、宿引き、烏貝(ムウル)売り、憲兵、人足、小豆(あずき)拾い、火夫、人さらい、トーマス・クックの通弁、……そういった輩(やから)が、材木、小麦、椰子(やし)の実、古錨、オーストラリヤの緬羊、瀝青(グウドロン)、鯨油の大樽と、雑多に積みあげられた商品や古物の間を、裾から火のついたように走り廻っている...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...まるで宿引きか男めかけのような奴ばっかりじゃ...
夢野久作 「近世快人伝」
...赤い前垂をかけた宿引の女が...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...またそういうのに宿引女の極伝(ごくでん)があるそうで...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...宿引きの女の声や...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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