...微々たる一茎の草花にも宿り...
石川啄木 「閑天地」
...何しかも露の宿りき...
石川啄木 「詩」
...小麦の粒を十分其の宿り場所にする程小さい...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...寂れはてた私の心に宿り...
薄田泣菫 「独楽園」
...私と並んで豆腐屋の軒下に雨宿りして...
太宰治 「新樹の言葉」
...魚類も淡水魚と鹹水魚と両方宿り住んでゐるといふ...
太宰治 「津軽」
...雨宿りに往って酒を出されたものですから...
田中貢太郎 「竇氏」
...こういう旅の宿りは今にはじまったことでないが...
中里介山 「大菩薩峠」
...さて近ごろの学説によれば、これは人類が数万年以前、いまだ猿(さる)であったときか、あるいは猿のごとき生活を営んでおったころ、樹木の枝に宿り、木から木に伝わり、それこそ夢の浮き橋を渡るような交通法を行っておった際は、諺(ことわざ)に違(たが)わず、折々は木から落ちることもあったに違いない...
新渡戸稲造 「自警録」
...雨宿りの客もいつの間にかいつぱいたてこんできた...
林芙美子 「下町」
...今夜の宿りに停つてしまふに違ひない……...
林芙美子 「ボルネオ ダイヤ」
...夜は一處不住の宿りに...
樋口一葉 「琴の音」
...ぬかづけばひよ鳥なくやどこでやら三島の旅舎に入りて一夜の宿りを請えば草鞋のお客様とて町に向きたるむさくろしき二階の隅にぞ押しこめられける...
正岡子規 「旅の旅の旅」
......
正岡子規 「古池の句の弁」
...「我々はこの世の宿りを...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...彼らがこの世に活きていた意味が宿ります...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...雨宿りか」「うん...
山本周五郎 「花も刀も」
...ふところの宿り木が...
吉川英治 「折々の記」
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