...折れ曲っている容子(ようす)なぞでは...
芥川龍之介 「奇遇」
...憎み且つ恥づるやうな容子に変つたのである...
テオフィル・ゴーチエ Theophile Gautier 芥川龍之介訳 「クラリモンド」
...あの時分に聲なぞで想像した容子に似合はしい...
鈴木三重吉 「赤い鳥」
...勘次(かんじ)が草臥(くたび)れた容子(ようす)をして居(ゐ)るのが態(わざ)とらしいやうに見(み)えるので卯平(うへい)は苦(にが)い顏(かほ)をして...
長塚節 「土」
...容子から言語動作を眼の前に浮べて見ると...
夏目漱石 「それから」
...伸一郎はぽかんとして父親の容子を見ている...
林芙美子 「泣虫小僧」
...私は彼女の容子をまじ/\と眺め...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...そつとひとりびとりの同人達の容子を眺めてゐるより他はなかつた...
牧野信一 「海路」
...――私は次々と自分の容子を今更鏡に写して見るにつけ...
牧野信一 「鬼涙村」
...ふたりとも意外な容子(ようす)を声にまであらわして告げた...
吉川英治 「黒田如水」
...その容子で官兵衛も気づいた...
吉川英治 「黒田如水」
...頼みの一端も達しられたとしている容子ではなかった...
吉川英治 「私本太平記」
...いつもと変らない容子である...
吉川英治 「私本太平記」
...手足の泥や袂(たもと)の血など洗い落している容子(ようす)であった...
吉川英治 「新書太閤記」
...吐かずにいられない容子(ようす)だった...
吉川英治 「新書太閤記」
...あのご容子(ようす)ならば...
吉川英治 「親鸞」
...僧の容子もその手もオーケストラ三昧(ざんまい)に入っていて...
吉川英治 「随筆 新平家」
...二十藤井紋太夫はまだ何も知らない容子(ようす)であった...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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