...あの容子(ようす)じゃ...
芥川龍之介 「運」
...その癖少しも氣の毒らしい容子などは見せずに...
芥川龍之介 「地獄變」
...蓆の隙から中の容子を...
芥川龍之介 「邪宗門」
...後(あと)にも先にも行つた容子(ようす)がない...
芥川龍之介 「近頃の幽霊」
...お安さんがいつまでも眠さうな目をして開けに行く容子なぞも考へ返された...
鈴木三重吉 「桑の実」
...後から気をつけて画かきの容子(ようす)を見てゐたが...
薄田泣菫 「茶話」
...あとの三人の子は思ひ/\の顏をして思ひ/\の容子をしてまだ熟睡して居た...
高濱虚子 「續俳諧師」
...お内儀(かみ)さん處(とこ)ささう云(ゆ)つて來(く)る譯(わけ)にも行(え)がねえで」と勘次(かんじ)は亂(みだ)れた頭髮(かみ)へ手(て)を當(あ)てゝ媚(こ)びるやうな容子(ようす)をしていつた...
長塚節 「土」
...これは一先(ひとま)ず容子(ようす)を見に行くに越した事はない...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...ほろゝんの唄などをうたひ出した容子が...
牧野信一 「城ヶ島の春」
...とりすがるすべのないよそよそしい容子である...
矢田津世子 「女心拾遺」
...あくまで留まる容子は見えません...
吉川英治 「三国志」
...「汗におよごれの御容子(ごようす)...
吉川英治 「新書太閤記」
...きょうほど深く心を打たれたことはないような容子(ようす)だった...
吉川英治 「新書太閤記」
...頭から信じきれないような容子(ようす)だった...
吉川英治 「新書太閤記」
...吐かずにいられない容子(ようす)だった...
吉川英治 「新書太閤記」
...りんりたる汗が額(ひたい)から眼にながれている容子(ようす)など...
吉川英治 「新・水滸伝」
...非常に疲れている容子だし...
吉川英治 「茶漬三略」
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