...異香(いかう)も漂うてはゐた容子(ようす)ぢや...
芥川龍之介 「往生絵巻」
...僕はもちろん熱心に聞いている容子(ようす)を装っていました...
芥川龍之介 「河童」
...大殿樣が苦笑なすつた時の御容子も...
芥川龍之介 「地獄變」
...蓆の隙から中の容子を...
芥川龍之介 「邪宗門」
...伏目に辰吉の彳(たたず)んだ容子(ようす)は...
泉鏡花 「浮舟」
...強いて落着いた容子に見えた...
泉鏡花 「婦系図」
...荒物屋の前にも二三人反対の側にも五六人の者が立つて二人の容子をぢつと見てゐた...
田中貢太郎 「海異志」
...婢は金の容子(ようす)をもう見てとった...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「五通」
...容子が少し活氣づいたやうに見えた...
長塚節 「開業醫」
...容子がよくわからないから...
夏目漱石 「坊っちゃん」
...その時の岩城の容子を話した...
牧野信一 「老猾抄」
...*私は彼が甲斐々々しく引きあげて行つた容子を快く思ひ出しながら読書に耽り...
牧野信一 「老猾抄」
...そしてぐっと敵の容子をうかがうと素早く次の枝に乗りうつり...
室生犀星 「螽※[#「虫+斯」、第3水準1-91-65]の記」
...どんな騒動になるものか容子をうかがっていたものだろう...
山本周五郎 「思い違い物語」
...どうもすこし容子が変であった...
吉川英治 「三国志」
...何かよほどな彼の使命らしい容子がそれにもみえる...
吉川英治 「私本太平記」
...その容子(ようす)からして物語っている...
吉川英治 「新書太閤記」
...断念の容子(ようす)はない...
吉川英治 「新書太閤記」
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