...しかし家蔵の墨妙の中(うち)でも...
芥川龍之介 「秋山図」
...家蔵に替えましたッて...
泉鏡花 「海神別荘」
...今でも宝丹の家蔵になってるわけだが...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...今わが家蔵(かぞう)の古書法帖(ほうじょう)のたぐひその破れし表紙切れし綴糸(とじいと)の大方(おおかた)は見事に取つぐなはれたる...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...数馬橋を渡り南小田原町から尾州家蔵屋敷の裏町にかかりました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...大阪の橘家蔵之助は常にこの演り方を採つてゐた...
正岡容 「寄席風流」
...此は「吉氏家蔵」の印があつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...家蔵するものだけは念のために眼を通した...
柳田国男 「海上の道」
...手放した田地家蔵を買戻すばかりでなく...
山本周五郎 「藪落し」
...「きさまの持つてゐる目ぼしい地所や家蔵(いへくら)を寄越(よこ)せ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...みな家蔵(いえくら)たててゆく一方...
吉川英治 「私本太平記」
...家蔵といたしおくのも心苦しいゆえ...
吉川英治 「新書太閤記」
...今は家蔵(いえくら)もない身まま気ままの体...
吉川英治 「新・水滸伝」
...自分の家蔵としている横物の文覚の手紙なども出品して...
吉川英治 「随筆 新平家」
...細川家と旧熊本藩士の家蔵として最も多く所蔵されて来たのは当然であるが...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...同村森岩長太夫ガ家蔵タリ...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...だが旧佐竹家蔵の「風浪山水図」そのほか...
吉川英治 「雪村筆「茄子図」」
...たえず真向(まむこ)うの酒井家蔵用人(くらようにん)本田頼母(ほんだたのも)の屋敷に注意していた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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