...家蔵に替えましたッて...
泉鏡花 「海神別荘」
...今わが家蔵(かぞう)の古書法帖(ほうじょう)のたぐひその破れし表紙切れし綴糸(とじいと)の大方(おおかた)は見事に取つぐなはれたる...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...自家蔵本の渉猟にとりかかりました...
中里介山 「大菩薩峠」
...笹野殿は――尾州家蔵屋敷の門を入った金は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...此は「吉氏家蔵」の印があつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...或は榛軒はこれを借りて家蔵の像に補刀を加へしめたのではなからうか...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...家蔵するものだけは念のために眼を通した...
柳田国男 「海上の道」
...来月は家蔵の刀剣を持ち寄ることになった...
山本周五郎 「末っ子」
...大名の家蔵にだって偽物は幾らもあるし...
山本周五郎 「末っ子」
...「きさまの持つてゐる目ぼしい地所や家蔵(いへくら)を寄越(よこ)せ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...家蔵の宝樽(ほうそん)を開け...
吉川英治 「三国志」
...みな家蔵(いえくら)たててゆく一方...
吉川英治 「私本太平記」
...酒も家蔵の吟醸(ぎんじょう)を幾壺(いくつぼ)となく持ち出して...
吉川英治 「新・水滸伝」
...家蔵(いえくら)にある金銀財宝の目ぼしい物をまとめさせ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...今は家蔵(いえくら)もない身まま気ままの体...
吉川英治 「新・水滸伝」
...自分の家蔵としている横物の文覚の手紙なども出品して...
吉川英治 「随筆 新平家」
...慥(たし)か津村男爵の家蔵だったかと思う...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...たえず真向(まむこ)うの酒井家蔵用人(くらようにん)本田頼母(ほんだたのも)の屋敷に注意していた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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