...交通の不便なために古い伝説や由緒(ゆいしょ)ある家筋の長く存続しているものが珍(めずら)しくない...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...鍵屋は房一の借家主の本家筋にあたつてゐたから...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...奥州の本間といったような家筋に...
中里介山 「大菩薩峠」
...御三家筋から押付(おしつ)けに貰わされた奥方は...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...井筒屋の本家筋で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その場合にも一門だけは残るようにとの東照神君の神謀から水戸だけは堂々尊王の家筋と定められた...
服部之総 「尊攘戦略史」
...家筋を思召(おぼしめ)され...
久生十蘭 「鈴木主水」
...世襲(せしゅう)の家筋になり...
久生十蘭 「ひどい煙」
...由緒正しい御家人の家筋...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...二代ほど前は大臣だった家筋で...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...人間の血筋(ちすじ)家筋の考えかたとは...
柳田国男 「海上の道」
...一派の家筋の者がこれを生計としていたのが...
柳田国男 「木綿以前の事」
...それで長命の家筋などになると...
柳田国男 「木綿以前の事」
...すでに茨木童子の家筋(いえすじ)は絶えたかわりに...
柳田国男 「山の人生」
...家筋の者が挨拶に出て...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...元来イギリスの資本家筋が欧州の勢力の平衡を破り...
夢野久作 「女坑主」
...私のお父さんの家筋に...
吉川英治 「江戸三国志」
...小倉の宮本伊織の家筋に伝来されて来たという肖像画の真物は...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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