...「彼は農家出身で、自家産地の野菜を売りに出かけている...
...飲(いん)の為に家産が累(わづら)はされるやうな惧(おそれ)は...
芥川龍之介 「酒虫」
...昔日(せきじつ)の劉の健康なり家産なりが...
芥川龍之介 「酒虫」
...親父なる人の少しく失敗し家産の整理に任じて処理を誤らぬ様である...
伊藤左千夫 「正岡子規君」
...それで一文の銭もなし家産はことごとく傾き...
内村鑑三 「後世への最大遺物」
...人形を愛するあまりには家産を蕩尽(とうじん)するのは愚か...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...一八七六年に家産全部の管理を弟に一任し...
寺田寅彦 「レーリー卿(Lord Rayleigh)」
...家産の大整理をしなければならなくなったものらしい...
豊島与志雄 「怒りの虫」
...すっかり家産を傾けてしまったので...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...気力ようやく衰えて家産すでに尽くるに至れば放蕩変じて頑愚となり...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...あたかもその生命・家産を偶然に保つ者というべし...
福沢諭吉 「学校の説」
...やや家産(かさん)の豊(ゆたか)なるを得て...
福沢諭吉 「旧藩情」
...しかればかの帳はわが家産(しんだい)なるを...
南方熊楠 「失うた帳面を記憶力で書き復した人」
...その豪遊を肆(ほしいまま)にして家産を蕩尽(とうじん)したのは...
森鴎外 「渋江抽斎」
...家産もゆたかなので...
山本周五郎 「日本婦道記」
...故郷の家産一切をまとめて来た七十余両は...
吉川英治 「脚」
...二二十歳まで、これという職業にもつかず、家産はあるし、名門の子だし、叔父の予言どおり困り息子で通ってきた曹操だった...
吉川英治 「三国志」
...少くも家産はつぶし...
吉川英治 「三国志」
...――親に似て、家産は失っても、糸竹(いとたけ)の道に長じ、歌えば美声だし、書道、槍術、棒、騎馬、雑芸、何でも器用だった...
吉川英治 「新・水滸伝」
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