...「彼は農家出身で、自家産地の野菜を売りに出かけている...
...ひどく家産を蕩尽(とうじん)してしまったが...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「幽霊花婿」
...家産が傾いたか――酒虫を吐いたと云ふ事と...
芥川龍之介 「酒虫」
...祖先の地とその業務にかえる決意をしたので……半年間は家産の再検討に過ごした...
犬田卯 「瘤」
...ようやく家産をも旧に復すことができたばかりである...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...家産の管理を引受けた弟のエドワードは始めは月給を貰っていたが...
寺田寅彦 「レーリー卿(Lord Rayleigh)」
...そして私の家産はそれにもたりないだろう...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...すっかり家産を傾けてしまったので...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...時の權相なる嚴嵩が失敗して家産を沒收せられた時に作られた目録があつて...
内藤湖南 「染織に關する文獻の研究」
...僕の持っている家産の半分を貰いたいと言出した...
永井荷風 「申訳」
...たとえ祖先伝来の爵位と家産を失うとも...
中里介山 「大菩薩峠」
...次第々々に家産が傾くと知りつつもそれを喰止(くいと)めるだけの力がなかった...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...かえって家産のために制せられて独立の精神を失い尽くすとは...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...家産・家族の有様もあり...
福沢諭吉 「学問の独立」
...しかればかの帳はわが家産(しんだい)なるを...
南方熊楠 「失うた帳面を記憶力で書き復した人」
...家産もゆたかなので...
山本周五郎 「日本婦道記」
...家族や家産を一時に奪われて極端な窮迫に陥ってしまいますと...
夢野久作 「死後の恋」
...祖父の死後秋三の父は莫大な家産を蕩尽して出奔した...
横光利一 「南北」
...故郷の家産一切をまとめて来た七十余両は...
吉川英治 「脚」
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