...家族の一員であるかのやうに打ち融けた氣持になつてしまつてゐた...
アーヴィング 高垣松雄訳 「クリスマス・イーヴ」
...この新たな家族の一員に真心のこもった親切を浴せかけた...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「幽霊花婿」
...遠慮のない家族の一員として取り扱はれるやうになつた逸子の上にもその悩みは...
伊藤野枝 「惑ひ」
...家族の一員である店員を軽視し無視していいものであろうか...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...さながら家族の一員のごとく身辺に近づかしめ...
太宰治 「畜犬談」
...いつの間にか私の家の欠くべからざる家族の一員になり切ってしまったかのような工合であった...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...この家にいながら此処(ここ)の家族の一員ではないような観があったこと...
谷崎潤一郎 「細雪」
...全く家庭化された善良な家族の一員として終始せざるを得ないように...
戸坂潤 「社会時評」
...家族の一員としての隷属から...
戸坂潤 「社会時評」
...「家に同居し家族の一員となり...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...すっかり家族の一員となってしまった...
豊島与志雄 「猫」
...家族の一員であって...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「変身」
...家族の一員のようにして近づいた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...コプリが家族の一員になると言ったら...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...まるで家族の一員のように台所で煙草(たばこ)なんか吹かしていた...
牧逸馬 「浴槽の花嫁」
...その家の家族の一員でなければならぬ掟であつたから...
牧野信一 「南風譜」
...彼らはもちろんその属する家族の一員と考えらるべきであろう...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...オカタとは謂わずにアネサマまたはアネエなどと呼ばなければならぬ家族の一員を...
柳田国男 「木綿以前の事」
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