...格子(かうし)づくりの家居(いへゐ)の並(なら)んだ中(なか)を...
泉鏡太郎 「飯坂ゆき」
...忠臣蔵にはこの近くのかいどうに猪(いのしし)や追(お)い剥(は)ぎが出たりするように書いてあるからむかしはもっとすさまじい所だったのであろうがいまでもみちの両側にならんでいる茅(かや)ぶき屋根の家居(いえい)のありさまは阪急沿線の西洋化した町や村を見馴(みな)れた眼にはひどく時代がかっているようにみえる...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...それとなく家居のさまを見るという一種の好奇心のようなものがこれらの小さいこじきたちの興味の中心であったように見える...
寺田寅彦 「自由画稿」
...家居しがちでありましたが...
豊島与志雄 「白塔の歌」
......
長塚節 「長塚節歌集 上」
...*大阪郊外池田山の麓(ふもと)に家居(かきょ)した彼女は...
長谷川時雨 「遠藤(岩野)清子」
...手びろく家居(かきょ)して...
長谷川時雨 「明治大正美女追憶」
...家事を監督する気力も失(う)せたれば何とぞ家居(かきょ)して万事を処理しくれよという...
福田英子 「妾の半生涯」
...いつかの大火に寺院はおろかあたりの家居まで扨も焼けたりや焼けたり...
正岡子規 「かけはしの記」
...『滑稽太平記(こっけいたいへいき)』といふ書(ふみ)に回禄以後鹿相成家居に越年して去年(こぞ)たちて家居もあらた丸太かな 卜養宝の船も浮ぶ泉水 玄札この宝の船は種々(くさぐさ)の宝を船に積たる処を画(え)に書(かき)回文(かいぶん)の歌を書添へ元日か二日の夜しき寐して悪(あ)しき夢は川へ流す呪事(まじないごと)なりとぞ...
正岡子規 「墨汁一滴」
...唐人數多渡りて家居を設けて漁獵を恣す...
松浦武四郎 「他計甚※[#「麾」の「毛」に代えて「公の右上の欠けたもの」、第4水準2-94-57](竹島)雜誌」
...女の家居の情を描いておられる...
宮本百合子 「新しい婦人の職場と任務」
...昨日は久しぶりで一日家居しました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...きょうは一日家居...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...或は家居し、或は海辺をさ迷ひながら...
三好達治 「測量船」
...其男けふは余が家居に立ちより給へと云ふ...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...イとは民居すなわち家居の居であろう...
柳田國男 「地名の研究」
...山野(さんや)はむしろわが家居と観(み)ているものみたいに...
吉川英治 「私本太平記」
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