...家扶(かふ)も家士(かし)も...
山本周五郎 「あだこ」
...祖父はこのほかにも家扶(かふ)の渡辺老人や、七人の家士や、下男女中たちにも彼をひきあわせた...
山本周五郎 「桑の木物語」
...「遠来の客なものですから」家士は気の毒そうに云った...
山本周五郎 「新潮記」
...すぐにまた家士がやって来た...
山本周五郎 「新潮記」
...そこへ家士の足守忠七郎(あしもりちゅうしちろう)がはせ入って来た...
山本周五郎 「日本婦道記」
...亥の下刻頃までは、福知山藩の剣士君塚龍太郎が、宮津藩の家士、玄蕃の門人など六人まで撃ち込んで旭日(きょくじつ)の勢いを見せたが、七人目に大月の高弟桐崎武太夫が出てこれを倒し、続いて松平の家来三、四人を撃ち負かした...
吉川英治 「剣難女難」
...「お年をめした大殿様が、わしらの手で足る土仕事を、あのようにまでなされないでも」と、百姓たちは、家士を通じて、幾たびも、石舟斎が草鞋(わらじ)など召さないようにと願ったが、石舟斎は笑って、「とんでもないことだ、それは百姓どもへ対して、わしの方から申すことばだ...
吉川英治 「剣の四君子」
...えらばれた二十名は昨日今日の家士でなく...
吉川英治 「私本太平記」
...密命をうけた彼ら二十人の家士は...
吉川英治 「私本太平記」
...また家士を養う心がけの窺(うかが)えることばである...
吉川英治 「新書太閤記」
...駈け戻って来た家士の渡した籠の茄子には蕗(ふき)の葉がかぶせてあった...
吉川英治 「新書太閤記」
...そこには家士一同が粛然(しゅくぜん)と頭を下げていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...家士の岩間三太夫に裏切られ...
吉川英治 「新書太閤記」
...竹山城の新免家の家士としてだとすると――新免家の落武者は九州へ落ちのびたり...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...雲州松平家で家士と試合をしたことがあるが...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...家士の余りの脆(もろ)さに心外の色を現わし...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...家士(かし)の研学隆武(けんがくりゅうぶ)にも怠(おこた)りがない...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...また接伴役の家士に対して...
吉川英治 「べんがら炬燵」
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