...町形をした家並みを出ると...
伊藤左千夫 「紅黄録」
...積雪の天地に家並みの國旗がひる返つてゐるのは...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...町へはいって板葺(いたぶき)の低い家並みの後ろに...
岩本素白 「鰯」
...町の家並みのうしろに...
江戸川乱歩 「影男」
...びしょびしょに濡(ぬ)れた素足が家並みのランプに照らされて...
谷崎潤一郎 「秘密」
...ドロシケを雇ってシェーネベルヒの下宿へ行く途中で見たベルリンの家並みは...
寺田寅彦 「旅日記から(明治四十二年)」
...都会の家並みの上にうずくまってるノートル・ダーム寺院の鬼像があって...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...芸術家並みに頭の古いといわれるのを嫌がって...
中里介山 「大菩薩峠」
...人家並みには何の異状もないのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...その全ての街路および家並みを現実と正確な比率で完全に再現するようなパリ市の観念を造れる...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...もう一度去年見た村の古い家並みが見てきたいと仰しゃられるので...
堀辰雄 「菜穂子」
...家並みは皆で三十軒足らずで...
堀辰雄 「楡の家」
...左右の家並みや飾り窓などを眺めながら...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「小フリイデマン氏」
...ふた側の新しい家並みも寝しずまっていて...
室生犀星 「香爐を盗む」
...両側の家並みはまばらになり...
山川方夫 「その一年」
...小さな町の家並みはすぐに尽きて...
山川方夫 「夏の葬列」
...町の家並みが平らに密集してい...
山本周五郎 「青べか物語」
...供出も農家並みの完全な村の衆のひとりになつたつもりでゐる...
吉川英治 「折々の記」
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