...平塚の父は画家なりしよし...
芥川龍之介 「学校友だち」
...かの近世国学界の大家なりと称せらるる...
伊藤左千夫 「絶対的人格」
...せめて鮎川の漁家なりともと思ひしが...
大町桂月 「金華山」
...殆ど通拔けんとするところの右側の石垣のある家なりと親切に教へて呉れぬ...
田山花袋 「秋の岐蘇路」
...それを――まあ国家なり社会なりが...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...これがために朕(ちん)はすなわち国家なりと誇言したる大皇帝の子孫も他国に流寓し天涯の孤客とならざるべからざるに至れり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...併し、若し哲學者なり、道徳論者なり、宗教家なりが、眞に自己の良心に據り、眞に自己の經驗に歸るならば、自然主義や懷疑論は旭日に向ふ魑魅魍魎の如く一時に消失してしまふ筈である...
朝永三十郎 「懷疑思潮に付て」
...又一家の信條と一貫の理想とを有する政治家なり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...山縣公爵の如きは最も割の惡しき政治家なり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...伯は大事務家なり大行政家なりされど伯の最も偉なる所は...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...左翼思想家は左翼思想家なりに...
豊島与志雄 「ジャングル頭」
...道家なり儒家なり兵家なり名家なりといふものは...
内藤湖南 「支那の書目に就いて」
...勤王有志殊に長州志士等の遊興せる家なり...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...不破の関守氏は野心家なりといえども...
中里介山 「大菩薩峠」
...入浴食事、あゝ我が家なり、一ばんよろし...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...また末枯(うらがれ)の季節になると麓(ふもと)の村々を襲って屡々(しばしば)民家に危害を加える狼や狐やまたは猪の隠れ家なりとして...
牧野信一 「ゼーロン」
...引かるるままに行けばいとむさくろしき家なり...
正岡子規 「旅の旅の旅」
...二六柏崎の田圃(たんぼ)のうちと称する阿倍氏はことに聞えたる旧家なり...
柳田国男 「遠野物語」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??