...すぐれた才能にめぐまれた画家なり、詩人なり、音楽家なりが、もしもこれをやってみようという気があれば、もっとりっぱなものにすることができるにちがいありません...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「絵のない絵本」
...今は監獄署にとらはれ居る盜賊の家なりといふ...
大町桂月 「鹿島詣」
...政治家は日本政治の将来はとやあらん、かくやあらんと心配し、商業家はその商業の前途はいかんと掛念(けねん)し、学者なり、宗教家なり、いやしくも現今の形勢を観察したるものはあわせてその将来をも知らんと欲し、これを欲してやまざるはまことにやむべからざるの理といわざるべからず...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...今学習院は学職方は公家なり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...伯は大事務家なり大行政家なりされど伯の最も偉なる所は...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...變節の政治家なりといひ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...最も才氣峻峭なる壯年政治家なりと...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...屡々内閣を組織したる大政治家なり彼れ曾てダービー内閣の出納尚書たるや...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...実質ある成功を期図するの政治家なり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...左翼思想家は左翼思想家なりに...
豊島与志雄 「ジャングル頭」
...道家なり儒家なり兵家なり名家なりといふものは...
内藤湖南 「支那の書目に就いて」
...皇室なり公家なり...
内藤湖南 「日本國民の文化的素質」
...◎長州の長府(三吉慎蔵の家なり龍馬等其家に寓す)に居た時分直ぐ向ふに巌流島と云つて仇討の名高い島があるのです...
楢崎龍、川田雪山 「千里の駒後日譚拾遺」
...即ち欧洲の各王家なり...
蜷川新 「天皇」
...また末枯(うらがれ)の季節になると麓(ふもと)の村々を襲って屡々(しばしば)民家に危害を加える狼や狐やまたは猪の隠れ家なりとして...
牧野信一 「ゼーロン」
...二六柏崎の田圃(たんぼ)のうちと称する阿倍氏はことに聞えたる旧家なり...
柳田国男 「遠野物語」
...しかし、木賃の片隅に、彼れの子供が待つことを、思ひだしては、曇つてた瞳(ひとみ)の奥に火が光り、「ああ、生きてたい」かう云つて、また漕いでゆく、ことことと…………×われにも家あり、花もなく、光もなく、愛もなく、飾りもなく…………くろがねを経緯(たてぬき)にして作り、獣(けもの)に於て檻(をり)と呼ぶもの、これ、わが家なり...
與謝野寛 「妄動」
...(勝家は勝家なり...
吉川英治 「新書太閤記」
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