...清めたものが他人に害をなす理由がない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...遺しようが悪いとずいぶん害をなす...
内村鑑三 「後世への最大遺物」
...病氣である人々が直ぐ後に自分に害をなすべき飮料あるひは食物を欲求する場合の如きがそれである...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...二葉亭四迷(ふたばていしめい)出(い)でて以来殆(ほとん)ど現代小説の定形の如くなった言文一致体(げんぶんいっちたい)の修辞法は七五調をなした江戸風詞曲の述作には害をなすものと思ったからである...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...一般の国民に対してはかへつて学芸の進歩と知識の開発に多大の妨害をなすに過ぎず...
永井荷風 「浮世絵の鑑賞」
...一般の国民に対してはかへつて学芸の進歩と知識の開発に多大の妨害をなすに過ぎず...
永井荷風 「江戸芸術論」
...またこのくらい害をなす奴もないものだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...役に立つと同時に害をなす事も明かなんだから...
夏目漱石 「現代日本の開化」
...かえって害をなす者なきにあらず...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...女子の力にては此の如き加害をなすこと能はざるべし...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「病院横町の殺人犯」
...この点に含まれている誤り――害をなすくらいのひどい誤りであるが――を...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「マリー・ロジェエの怪事件」
...但し生けおきてはたえず世の害をなすべき者などは...
穂積陳重 「法窓夜話」
...人畜に害をなす怖るべき病菌を見て...
牧野信一 「鏡地獄」
...山林養成に最も害をなすものは第一...
正岡子規 「病牀六尺」
...いったいどれほど害をなすものであろうか...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...誰それこそ藩家に害をなす人であると...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...国家の害をなす者であるとの深い深い思し召からであります」王朗も共に私見を述べた...
吉川英治 「三国志」
...文芸にはむしろ害をなす...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「真珠の首飾り」
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