...脳髄の働きを害するにちがいない...
海野十三 「宇宙女囚第一号」
...即刻僕の家へ忍び込んで川手氏を殺害することを命じたのです...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...もしかすると鶺鴒の群がこの辺の縄張を守っていて雀の侵入者を迫害するのではないか...
寺田寅彦 「浅間山麓より」
...なんじを虐遇迫害するもののために祈祷するの『新約聖書』にあらざることはさらに分明なり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...要するに風俗を害するものなのだ...
戸坂潤 「思想としての文学」
...君はぼくを迫害するのか!」とオットーは悲嘆した...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...「え、大した不自由はございませんでしたが、それでも中気でブラブラしている御主人が、鴨居へ扱帯などをかけて、自害するような、そんなことが御自分で出来るはずもございません」踏台をして覗いてみると、高い鴨居には、如何(いか)さま扱帯を通したらしく埃(ほこり)を拭き取った跡もありますが、中気の老人が、危なっかしい踏台をして、ここへ扱帯を通すということは、ちょっと受取り難いことです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...自害する)金造 (鉈を持って空家へ飛び込み...
長谷川伸 「中山七里 二幕五場」
...国内生産物と競争しかつ英国労働者の就業を妨害する一切の外国貨物の輸入禁止を...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...これより振(ふる)った珍法は『甲子夜話』十一に出で平戸(ひらど)で兎が麦畑を害するを避けんとて小さき札に狐の業(わざ)と兎が申すと書く...
南方熊楠 「十二支考」
...これだけでは野鼠冬中刈り残しの稲ばかり害するようだが...
南方熊楠 「十二支考」
...「コップ」の活動を妨害することで...
宮本百合子 「逆襲をもって私は戦います」
...私の詩集は気力を阻害する風の耽溺に導く性質ではないのです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ホントは革新を害する毒虫だ...
三好十郎 「好日」
...広海子爵は深く中川の説に感じ「なるほどそういう風に自宅からサンドウィッチを拵(こしら)えて往(い)って外で怪し気なものを食べないようにすれば身体を害する事はありませんね...
村井弦斎 「食道楽」
...ほどよく胃を害することにつとめ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...我々に役立つ薬さえ多少とも我々を害するものだとすれば...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...又自分は是(これ)等娼婦の公開――モンマルトルに限らず巴里(パリイ)全市に亘(わた)つて――が子女の教育を妨害する事の多大であるのを想像して窃(ひそか)に戦慄致します...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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