...科学の正常なる進歩を阻害する場合がしばしばある...
寺田寅彦 「科学者とあたま」
...却つて帝國の發達と繁榮とを阻害するに至らむ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...彼が心をささげていた死者の権利をも侵害するものであった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...理想的な白粉(おしろい)ののりぐあいを害するかもしれないような食物は...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...その神聖な仕事を侵害するものがある――それは一体何者でしょう? 考えても恐ろしいくらいです! それでいながら...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...如何(いかん)となれば現代人の古美術保存という奴がそもそも古美術の風趣を害する原因で...
永井荷風 「日和下駄」
...したがってほかの学問ができ得る限り研究を妨害する事物を避けて...
夏目漱石 「野分」
...これを害する人も必ず起こると覚悟するを要す...
新渡戸稲造 「自警録」
...僕をいつも電車の中で迫害する荷物だらけの人間と来たら...
原民喜 「飢ゑ」
...これを過食すればかえってその栄養を害するがごとし...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...何も只(ただ)の人間を害する気遣(きづかい)はないからと云うので...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...破戸漢土手の甚蔵を殺害するまで...
正岡容 「我が圓朝研究」
...人類精神の改善を促進するものではなくこれを妨害するものであり...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...あのかたの感情を害することを気にして...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...これより振(ふる)った珍法は『甲子夜話』十一に出で平戸(ひらど)で兎が麦畑を害するを避けんとて小さき札に狐の業(わざ)と兎が申すと書く...
南方熊楠 「十二支考」
...「コップ」の活動を妨害することで...
宮本百合子 「逆襲をもって私は戦います」
...あっしはお前さんを殺害するために...
吉川英治 「江戸三国志」
...「なんです、自害するなんて、平常のあなたのご気性にも似あわぬことを!」と、わざと叱咤して、「前にはこの大河、うしろからは敵の追撃、今やわたし達の運命は、ここに終ったかの如く見えますが、物(もの)窮(きわ)まれば通ず――という言葉もある...
吉川英治 「三国志」
便利!手書き漢字入力検索