...われわれの交通を妨害することはなはだしいからね」「これから...
海野十三 「ふしぎ国探検」
...將來植物の生長を害する如き事なしと斷言しながら...
田中正造 「公益に有害の鑛業を停止せざる儀に付質問書」
...科学の進歩を阻害するのもまた科学者自身である...
寺田寅彦 「スパーク」
...要するに風俗を害するものなのだ...
戸坂潤 「思想としての文学」
...彼が心をささげていた死者の権利をも侵害するものであった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...重要の外は外出を為(な)さずこれかえって健康を害するの恐れあればなり...
野中到 「寒中滞岳記」
...藤兵衛は上屋敷から帰った晩から、自害する日まで、一歩も外へ出なかったそうです」「フーム」「石津様と大垣様の外には、人も手紙も来なかったし、使い屋を頼んだこともないそうです」「有難い、それで解った」「何が解ったんで? 親分」「絵図面を手に入れたのは、隠密でも何でもないと解ったのさ」「ヘエ――」「馬鹿だな、八、あんな詰らねえ事に感心しやがって、手前が感心なんかするから、俺まで釣られて、とんでもない方へ行くじゃないか」「ヘエ――」何を叱られているか、ガラッ八には一向見当もつかぬ様子です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...人間交際の大義に毫(ごう)も害することなくば...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...望みを協(かな)えてくれねば重信の一子を殺害するとていい寄った浪人磯貝浪江は思いを遂げてのち正直の下僕正介を脅かして手引きをさせ...
正岡容 「我が圓朝研究」
...従って社会の下層階級を害するよりはむしろ益する傾向がなければならない...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...インドのニルゲリ山間などは虎はあれど人を殺す事至って稀だが家に飼った水牛を害する事しきりだ(リウァース著『トダ人族篇』四三二頁)...
南方熊楠 「十二支考」
...農作を害する諸野獣を除きくれるから土民は虎を幾らかその守護者と仰ぐ」とある...
南方熊楠 「十二支考」
...こは国体を害する大事とて大いに怒り...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...反つてその美観を害することになつた...
三好達治 「銀座街頭」
...おしゃべりがほかの不養生と同じくらいにわたしをたかぶらせ害することを知った...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...名誉と安全を侵害するものとに対する保障ならびに生活必需品の給与をうけるに止(とどま)るが...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
...Q城の市民は彼らの開鑿を妨害するため...
横光利一 「静かなる羅列」
...ひいてはその栽培を阻害することなくこれを奨励する傾向を有つものである...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
便利!手書き漢字入力検索