...宮重大根が日本一なら...
泉鏡花 「歌行燈」
...――「秋風日記」○播くもの――宮重大根...
種田山頭火 「其中日記」
...宮重大根(みやしげだいこん)が太いところの尾張の名古屋を閑却しているのを...
中里介山 「大菩薩峠」
...宮重大根(みやしげだいこん)の太った白いところの風味は...
中里介山 「大菩薩峠」
...宮重大根ばかり幅を利(き)かしたって情けねえものさ...
中里介山 「大菩薩峠」
...道庵がかくまで名古屋人士の人気を取ったという一つの理由は、無論木曾川で、ここの藩中の重役の命を取返したという余徳がさせることであるが、他の半面には、この医卜(いぼく)に隠れたる英雄(?)は、まず自分が何故に、わざわざこの金鯱城下に駕(が)を枉(ま)げたかという理由を説明して、それは郷国の先輩、弥次郎兵衛、喜多八が東海道膝栗毛という金看板をかかげながら、東海道の要(かなめ)を押えるところの尾張の名古屋を閑却しているということに、ヒドイ義憤を感じていること、宮簀姫(みやすひめ)を出し、頼朝を出し、信長を出し、秀吉を出し、金の鯱(しゃちほこ)を出し、宮重大根を出し、手前味噌を出しているところの尾張の名古屋の城下を踏まずして、東海道膝栗毛もすさまじいやという義憤が、わざわざ道庵先生をして、金鯱城下に駕を枉げしめ、先輩、弥次郎兵衛、喜多八の足らざるを補うという神妙なる親切気が、名古屋城下の人を歓喜せしめたのみではありますまい...
中里介山 「大菩薩峠」
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