...一代ならず宮方のおんために討死をして名を後代に揚げようとはなさらず...
谷崎潤一郎 「三人法師」
...しかしいかに南朝の宮方(みやがた)が人目を避けておられたとしても...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...「宮方(みやかた)のお役人も...
中里介山 「大菩薩峠」
...宮方へついたがため...
吉川英治 「私本太平記」
...宮方になりすました...
吉川英治 「私本太平記」
...いや、幕府の内紛もだが、本間家の内にも、幕府方と宮方と、二つのものが、すでに日頃からあったのだった...
吉川英治 「私本太平記」
...村上なども一部は宮方へ加担とみえるか」「さ...
吉川英治 「私本太平記」
...おなじ宮方ながら烏丸の一族は...
吉川英治 「私本太平記」
...宮方へ密かな心をよせていたひとりなのです...
吉川英治 「私本太平記」
...宮方随一の公卿をば...
吉川英治 「私本太平記」
...帝はおろか宮方臭い一人もいない...
吉川英治 「私本太平記」
...たとえやぶれても自分らのあげた今朝ののろしは九州宮方の先駆となってほかの同志のたましいを揺りうごかすだろうといった...
吉川英治 「私本太平記」
...こんどの革命に軍功のあった宮方将士に報(むく)う「論功行賞(ろんこうこうしょう)」の調査機関が開始されているとも彼は聞いている...
吉川英治 「私本太平記」
...近ごろ宮方では、なかば公然と、そんな誹謗(ひぼう)まであげ出している...
吉川英治 「私本太平記」
...なお他の九州宮方は健在なのだ...
吉川英治 「私本太平記」
...みな宮方と称(とな)えていたのだ...
吉川英治 「私本太平記」
...全国の宮方へ通達され...
吉川英治 「私本太平記」
...直義方の桃井直常や斯波(しば)、石堂、上杉らの党は、そのご残兵を集めて、延福寺に幽閉(ゆうへい)中の直義の身を奪回しようと計っているし、宮方の新田義宗、義興(よしおき)、脇屋(わきや)義治などの軍は、打倒尊氏の大旆(たいはい)をひるがえして、その郷土郷土からふるい立ち、信濃の宗良(むねなが)親王軍も、ぞくぞく碓氷(うすい)峠を南へくだっているという...
吉川英治 「私本太平記」
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