...落ちにきと 宮人とよむ二一...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...その薄紅梅の花を見ると平安朝の大宮人を連想する...
高浜虚子 「丸の内」
...だがほんとうの優美というものはたしなみの深い都会人でなければ理解できないものであるから平凡のうちにおもむきのある此処(ここ)の風致もむかしの大宮人の雅懐(がかい)がなければ詰まらないというのが当然であるかも知れない...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...調度掛を携へた大宮人にも...
田山花袋 「道綱の母」
...其ノ目的ヲ以テ諸参宮人ニ銭ヲ乞ヒ百銭ニ一銭モ受ケ落スト云フコトナシ」この鳥屋尾左京を網受けの元祖として...
中里介山 「大菩薩峠」
...宮人を今は「みやびと」と読むけれども昔は「みやひと」である...
橋本進吉 「古代国語の音韻に就いて」
...いつとなく大宮人(おほみやびと)の恋しきに桜かざしし今日も来にけりと源氏は歌った...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「天(あめ)にます豊岡(とよをか)姫の宮人もわが志すしめを忘るな『みづがきの』(久しき世より思ひ初(そ)めてき)」と言ったが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...宮人は豊(とよ)の明りにいそぐ今日(けふ)日かげも知らで暮らしつるかな今年をこんなふうに隠忍してお通しになった院は...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...宮人たちは歓呼の声を上げながら...
横光利一 「日輪」
...大宮人すらバタバタ斃れて行く...
吉川英治 「折々の記」
...大宮人は云つたが...
吉川英治 「折々の記」
...三ここまで帝にかしずいて来た宮人らも...
吉川英治 「三国志」
...足弱な公卿宮人(くげみやびと)を連れての兵馬としては早かった...
吉川英治 「私本太平記」
...いにしえの大宮人(おおみやびと)の心ではありません...
吉川英治 「私本太平記」
...いまや動顛(どうてん)狼狽の極にあろう内裏の大宮人(おおみやびと)たちが――わけても後醍醐のご進退が――彼の胸にも想像されて...
吉川英治 「私本太平記」
...根は根からの大宮人(おおみやびと)...
吉川英治 「私本太平記」
...あべこべに大宮人が揶揄されたという...
吉川英治 「随筆 新平家」
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