...謀主成親の死罪を宥めたりき...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...わざと宥めるやうに言つた...
薄田泣菫 「茶話」
...うちのおじさまにも云えば買ってきてくれますし」こう急いで宥めると...
「草藪」
...十五ヶ月間反逆してゐた肉塊が温浴に宥められて...
種田山頭火 「行乞記」
...更けて、跛を曳きつつ、犬に吠えられつつ、樹明泥酔して来庵、自転車々々々と繰り返す、生酔本性とはこれだらう、宥め賺して、やつと寝させる、……すぐ大鼾だ!夕暮、クロトリを聴く、ぢつと耳傾けてゐると、その声は切ない、しかし情愛の籠つた声だ...
種田山頭火 「其中日記」
...それでまもなく一同が客間へ集った時には婦人連は既に驚きが終りまたもう宥められていた...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「秘密の庭」
...彼は一所懸命に少女を宥めすかしはじめた...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...澄子がいくら宥めても駄目だった...
豊島与志雄 「変な男」
......
中原中也 「山羊の歌」
...――少し落着いて話せ」平次は漸くいきり立つ二人を宥めました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...宥めるようにいいました...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...政吉を宥めたくて)そうだとも...
長谷川伸 「中山七里 二幕五場」
...遠くから久太夫を宥めにかかった...
久生十蘭 「ボニン島物語」
...むしろ宥めるような口調で...
久生十蘭 「魔都」
...けれど彼女を宥めるために...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...宥めようとでもするやうに軽く笑つた...
牧野信一 「妄想患者」
...へまをやると両方とも失策(しくじ)ってしまう」連の男は宥めるようにいったが...
松本泰 「日蔭の街」
...宥めても賺しても白状しない...
水野仙子 「女」
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