...同時に(即ち密室の中で)行われたもののように考えられるのである...
井上良夫 「J・D・カーの密室犯罪の研究」
...食餌(しょくじ)の注意などを云って下すって其儘(そのまま)出てゆかれたんです」「それは此の室だけへ入って来られたのですか...
海野十三 「爬虫館事件」
...明月記は千写(しや)百(も)の書なれば七は六の誤(あやまり)としても氷室を出(いで)し六月の氷朝(あした)を待(まつ)べからず...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...室(へや)の内(うち)に籠(こも)つてゐたがるでせう...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六號室」
...あの室(へや)の隅にタイピストがあるでせう?」「え……」「あの今ゐる女ぢやないですけれどもね...
田山録弥 「アカシヤの花」
...いつもの自室にその人はいなかった...
寺田寅彦 「野球時代」
...君はあの僕が君の室を訪ねて...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「空家の冒険」
...昨夜(ゆうべ)室の親元から...
徳田秋声 「爛」
...勘定を早く」小太郎は、室の隅で、鎖鉢巻、鎖帷子(かたびら)、真綿入の下着を、二人分積み重ねて、風呂敷に包んでいた...
直木三十五 「南国太平記」
...室(へや)を出る時の彼の様子に...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...「其(その)位(くらゐ)な事(こと)は少(すこ)し學問(がくもん)をしたものなら誰(だれ)でも云(い)へる」宗助(そうすけ)は喪家(さうか)の犬(いぬ)の如(ごと)く室中(しつちゆう)を退(しりぞ)いた...
夏目漱石 「門」
...外来患者控室の前で逢うことになっていた...
原民喜 「秋日記」
...室の中には電灯は煌々と輝いているのです...
平林初之輔 「祭の夜」
...奥の温室は棚板と...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...どちらかの娘の恋人は彼自身なのかも知れないぞ?折を見て展望室に忍び込んでやらう...
牧野信一 「風媒結婚」
...客室(サロン)も寝室も倉も炊事場(ば)も総(すべ)て自然の巌石(がんせき)を刳(くり)抜き...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...つまり室町幕府の臣下が...
吉川英治 「宮本武蔵」
...少し汗ばんだ体にあの天井の高い室の冷やりとした空気を感じながら...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??